どうも、アニメ大好きブロガーhasuke(@hasuke_hobby)です。
ついに2020年になりましたね。2020年はどんな年になるかワクワクします。
そこで、今回は2019年のアニメを振り返ろうと思います。
2019年の冬アニメから秋アニメ・劇場版のアニメに関して個人的感想を交えて振り返っていきます。またそのクールの円盤売上TOP3も紹介します!
・円盤売上は現時点(2020年1月)でネット上に発表されている1巻の売上になります
・基本的にネタバレ有りです
2019冬アニメ(1月~3月)
円盤売上TOP3<2019冬アニメ>
1位『マナリアフレンズ』27890枚
2位『ケムリクサ』15,326枚
3位『五等分の花嫁』11272枚
今にして思えば、円盤売上は他に比べれば豊作だったクールでしたね。
『マナリアフレンズ』が規格外の売れ方をしていますが、ソシャゲ『グラブル』のシリアルコードなど特典が豪華だったのが大きな要因だと思います。
そんな中でオリジナルアニメで1万枚を超えた『ケムリクサ』は素直に凄いと思う。
一方『サークレット・プリンセス』98枚、『エガオノダイカ』136枚など爆死アニメも多数。500枚以下の作品は6作品と円盤が売れない時代なのがはっきりと形に現れてきている部分も。
他の作品の売上に関しては↓の記事で。
『ケムリクサ』vs『けものフレンズ2』<2019冬アニメ>
引用:アニメ『ケムリクサ』
冬アニメでこの2作品は別格の注目度だったので別枠にしました(笑)。
『けものフレンズ』1期のたつき監督が制作した『ケムリクサ』、たつき監督を外して新たに制作された『けものフレンズ2』。
この対決はアニメ放送前からかなり盛り上がっており、たつき監督降板のニュースから様々な情報や憶測が飛び交い、ついに迎えた直接対決。
結果としてはどちらが勝ちと皆まで言わないけど、円盤売上が全てを物語ってたと思う。
『ケムリクサ』15326枚、『けものフレンズ2』458枚※1巻売上
けもフレ1期が好きだった自分としては『けもフレ2』はきつかった・・・
ストーリー的にもイマイチだったけど、1期に対するリスペクトどころか悪意すら感じる作りだったのがなぁ。せめて『ケムリクサ』とクールが違えば・・・
『ケムリクサ』が散りばめられた謎を回収しながら終盤に怒涛の盛り上がりを見せる、まさに『けもフレ』1期を思い起こす物語だっただけになおさら対照的だったんだよね。
何にせよこの対決の後には『けものフレンズ』というコンテンツが実質終わってしまった悲しみが残ってしまった。
けもフレ2については別記事でも考察しています。→なぜ、けもフレ2は失敗したのか?
冬アニメ作品をピックアップして振り返り
ここからは冬アニメ作品を振り返り。
全体的には良作が多かったと思います。ただ(個人的に)酷いアニメも悪い意味で目立ったクールでもあったかな。
良かった作品からピックアップして振り返っていきます!
引用:アニメ『五等分の花嫁』
大人気ラブコメ『五等分の花嫁』はいきなり作画が崩壊ぎみで悪い意味で話題に・・・。五人のヒロインを均等に魅力的に見せるストーリーは秀逸、しかし常に作画が足を引っ張っていた印象。
ただ終盤は作画が改善し、良い形で終われたと思います。円盤売上も1万枚を超えて結果的には大成功!。そして2期も決定です(2020年春クール)。
引用:アニメ『かぐや様は告らせたい』
同じく人気ラブコメ『かぐや様は告らせたい』は作画含めクオリティは良好。
鈴木雅之のOPや第3話の特殊ED等で序盤はかなり盛り上がったけど、中盤以降は勢いが落ちた印象かなぁ。ヒロインがほぼ決まっているので展開に動きが無いんですよね。
それでもストーリー自体は面白いしハーレム系とは違った面白さを見せてくれました。円盤も売れたしこちらも成功でしょう。2期も決定!実写版はまぁ…笑
引用:アニメ『盾の勇者の成り上がり』
『盾の勇者の成り上がり』はありがちな異世界(なろう)作品のテンプレを覆す「復讐」もので面白かった。ラフタリアの成長でがっかりした人は多かったよね?(自分です笑)。
ただ2クールだったのもあり、中だるみは否めず。復讐というメインテーマも進むにつれてズレていったのも少々頂けない部分。
でも一定の面白さを維持しフィニッシュ。円盤売上はイマイチだったけど安定した人気(特に海外人気)があり2期と3期(!)まで制作決定。
引用:アニメ『私に天使が舞い降りた!』
『私に天使が舞い降りた!』は幼女相手の百合というヤバそうなストーリー(笑)。しかしふたを開けてみると可愛いキャラによってもたらされる上質な癒しアニメ。
この「可愛い優しい世界」にはやられた(笑)。同じようにハマる人も続出してましたね。冬クールにおけるダークホースな作品でした。円盤も4000枚超えと上々の成果。
その他の作品として『どろろ』『モブサイコ100 Ⅱ』『約束のネバーランド』は高いクオリティを維持して丁寧に作られており、制作陣に愛されていたなぁと好印象。また3作品とも海外で人気があったのが何か頷けますよね。日本以上に海外受けしそうな作品だ。
ここからは残念だった作品。
『ガルパン』の水島努監督が制作した『荒野のコトブキ飛行隊』。空版ガルパンと注目を集めるも結果としては鳴かず飛ばず・・・
空戦は迫力あって良かったけどキャラの魅力がイマイチだった・・・期待のハードルが高すぎたのは可哀想ではありますが。大成功への道もあっただけに惜しい。
そして大ヒットライトノベル原作の『ブギ―ポップは笑わない』。以前のアニメ化が微妙だったので期待がかかったリメイク版でしたがあまり話題にならず、円盤も爆死する惨状。
複雑すぎるストーリー展開がアニメにはやはり向いてないのかな。自分は原作既読組だったのでアニメに期待してたけど「やっぱりこうなるか・・・」という感じ。
次はオリジナルアニメ『エガオノダイカ』。最初は面白そうなオーラがあったんだけど、最終話の後には散々な評価の嵐、更に円盤売上が大爆死というオチに。
駄目なオリジナルアニメの典型な作品だった。捻った展開を入れ込むも全体のストーリー軸がグダグダになり、そのままラストも微妙な着地になるパターン。
良いオリジナルアニメもあるんだけど、こういうクリエーターの個性が悪く作用する作品も多いんですよね。『けもフレ2』もベクトルは違えど似たような形だったと思う。
最後はVチューバ―をアニメ化した『バーチャルさんはみている』。これに関してはそもそもアニメなのか?って感じでしたね。注目されてたのも最初だけだった印象。
完全にファン向けという感じで初見組は相手にしてないように感じた。なので自分も切っちゃったけど、こういう事してるからVtuber界隈が衰退してるんじゃ?なんて思いますよ。別にVチューバ―自体を批判するつもりは無いんですけどね。
冬アニメ作品全体の評価は別記事でやっています↓
冬アニメのBEST作品・キャラ・アニソンなど
<冬アニメBEST作品>
五等分の花嫁
<冬アニメ・ダークホース作品>
私に天使が舞い降りた!
<冬アニメBESTキャラ(男)>
霊幻新隆/cv.櫻井孝宏
『モブサイコ100 Ⅱ』
<冬アニメBESTキャラ(女)>
中野三玖/cv.伊藤美来
『五等分の花嫁』
<冬アニメBESTアニソン>
絶体絶命/歌手:Cö shu Nie
『約束のネバーランド』ED
2019春アニメ(4月~6月)
円盤売上TOP3<2019春アニメ>
1位『鬼滅の刃』17164枚
2位『KING OF PRISM』9456枚
3位『アイマス シンデレラガールズ劇場』6527枚
春クールの円盤売上は全体的に低調な不作クール。
そんな中、社会現象的ヒットを見せた『鬼滅の刃』が堂々の1位。春クールのみならず話題性も含め『鬼滅の刃』が年間覇権と言っても間違いないと思います。
爆死アニメでは冬クールと同じく枚数が出ない『ノブナガ先生の幼な妻』を筆頭に500枚以下が6作品というまさに地獄・・・
他の作品の売上に関しては↓の記事で。
春アニメ作品をピックアップして振り返り
ここからは春アニメ作品を振り返り。一部の作品を覗いて話題性に乏しく地味なクールだった印象ですね。
こちらも良かった作品からピックアップして振り返っていきます!
引用:アニメ『鬼滅の刃』
先述した覇権アニメ『鬼滅の刃』。凄惨な展開に心が痛くなる事もありましたが、希望と絶望の中でもがく炭治郎や禰󠄀豆子たちが切なくも美しい名作です。
実は春クールではまだ大人気とまではいかなかった印象。終盤に善逸や伊之助といった人気キャラが登場して人気が一気に加速。そして神回の19話でダメ押しした感じ。
終始作画も良く、制作陣の力の入れようがひしひしと伝わってきた作品。円盤売上は余裕で一万枚を超えて、原作漫画も飛ぶように売れており、全然人気ぶりは収まる気配を見せません。
爆死アニメが目立ってたから忘れてたけど、やっぱアニメ効果って凄い。→『鬼滅の刃』無双だった月の漫画売上ランキング記事
引用:アニメ『進撃の巨人Season3』
こちらも人気作『進撃の巨人Season3』の後期。神作画と素晴らしい演出で紡がれる濃厚なストーリーはまさに至高のアニメ。
しかし、思ったより盛り上がらなかったかも?3期まで来ると新規が少なく脱落組も多いんでしょう。円盤売上もガクッと落ちたのがその証ですね。
ただ次がファイナルシーズン(2020秋クール)なので最後は盛り上がりたい。原作は変わらず大盛り上がりなんだけどなぁ・・・
引用:アニメ『フルーツバスケット1stSeason』
名作を全編リメイクした『フルーツバスケット1stSeason』。旧アニメ版が好きだった自分は始まる前は不安だったけど、丁寧に作られていて好印象でした。痛みはあるが優しさの溢れるストーリーは健在でした。
一部声優は違和感が拭えなかったけどね。キャラデザはもう新verの方がしっくりくるレベルかも(笑)。こちらも2期(2020年放送予定)が確定。新旧声優についての記事は↓
引用:アニメ『さらざんまい』
オリジナルアニメ『さらざんまい』はダークホースでしたね。独特な演出とストーリーでオリジナリティに溢れていた作品。円盤売上も5000枚超えてビックリ。女性人気が高かったのも成功の一因ですね。
その他の作品としては『ひとりぼっちの○○生活』『世話やきキツネの仙狐さん』『異世界かるてっと』は優しい世界観で癒される良作だった。作画関係も良かったけど『異世界かるてっと』以外は円盤売上が爆死。続編が無理っぽいんだぁ(泣)。
ここからは残念だった作品にいきます。
渡辺信一郎総監督のオリジナルアニメ『キャロル&チューズデイ』。名作のオーラが凄かったけど評判もイマイチで円盤売上も爆死。
歌は良かったんだけどストーリーがね・・・1クール終盤のサスペンス展開ぐらいからグダグダが続き挽回できず。もっと王道なストーリーで良かったと思うんだよなぁ。
人気バトル作品『ワンパンマン』の2期。1期が超絶クオリティだっただけに覇権候補でしたが蓋を開けてみると作画がショボく、演出もストーリー構成も微妙という・・・
中だるみも酷くラストでも盛り上がらず。原作漫画もそういう部分はあったけどアニメ化するんだからフォローしてほしかったですね。案の定、円盤売上も1期に比べて激減。3期は制作会社変わった方がいいかも・・・
円盤売上ワースト1の『ノブナガ先生の幼な妻』は典型的なエロラブコメ。エロシーンは体が光る謎仕様(笑)。もうそこまでするならアニメ化しなければいいんじゃ?と思うな。
安易なエロアニメが増えている空しい現状が如実に表れた作品だった。原作漫画まで否定はしませんけどね
春アニメ作品全体の評価は別記事でやっています↓
春アニメのBEST作品・キャラ・アニソンなど
<冬アニメBEST作品>
世話やきキツネの仙狐さん
<冬アニメ・ダークホース作品>
ひとりぼっちの○○生活
<冬アニメBESTキャラ(男)>
竈門炭治郎/cv.花江夏樹
『鬼滅の刃』
<冬アニメBESTキャラ(女)>
仙狐さん/cv.和氣あず未
『世話やきキツネの仙狐さん』
<冬アニメBESTアニソン>
紅蓮華/歌手:LiSA
『鬼滅の刃』OP
2019夏アニメ(7月~9月)
円盤売上TOP3<2019夏アニメ>
1位『あんさんぶるスターズ!』15017枚
2位『戦姫絶唱シンフォギアXV』13564枚
3位『スタミュ』6623枚
話題性の高いアニメは多かったんですが、円盤売上はことごとく駄目だったクールですね。上位陣も特典効果が強い故の枚数だろうし。
爆死アニメは更に増えて『荒ぶる季節の乙女どもよ。』は枚数出ず、500枚以下は7作品というありさま。
他の作品の売上に関しては↓の記事で。
夏アニメ作品をピックアップして振り返り
ここからは夏アニメ作品を振り返り。結構盛り上がっていたクールのイメージだけど飛びぬけた作品は無かったかもしれない。2クール目だった春アニメ『鬼滅の刃』なんかは凄かったですけど。
それでは良かった作品からピックアップして振り返っていきます!
引用:アニメ『まちカドまぞく』
まずは一番話題性に富んでいた『まちカドまぞく』。きららアニメにしては変わった設定と時折シリアスを混ぜ込むストーリーが面白い作品でした。キャラの可愛さもMAX!
「シャミ子が悪いんだよ」という劇中に出てこない言葉が「ネット流行語100」に選ばれるという訳が分からない事になるぐらい盛り上がってました(笑)。円盤売上もジワジワ伸びて5000枚を超えたんで2期お願いしたいけど、色々無理そうな事情がありそう・・・
引用:アニメ『ダンベル何キロ持てる?』
こちらも盛り上がったアニメ『ダンベル何キロ持てる?』。女子高生×筋トレで起こる化学反応に加え、切れ味の鋭いギャグで楽しめた作品です。
ただテーマが筋トレだけではさすがに中盤以降マンネリな感じは受けましたね。盛り上がりも徐々にクールダウンしちゃったかな。でも制作陣の愛を感じましたよ。楽しいOP・EDも必見!
引用:アニメ『Dr.STONE』
そしてジャンプ原作アニメ『Dr.STONE』。人類が石化した後の世界が舞台になったSFサバイバルな作品。自分たちが当然に使っている物のありがたみが実感できました(笑)。ここまで「科学」に愛を感じる作品は初めてだった。
1クール目も良かったけど2クール目の村編で一気に跳ねたイメージですね。どれだけ神回があるんだ、と思わずツッコんでしまう素晴らしいアニメ!…でしたが円盤は爆死。でも2期は決定だ!
国内外で評判が良く動画配信の利権が大きかったかな?ジャンプ連載というのもデカいアドバンテージですね。
引用:アニメ『彼方のアストラ』
他にも『彼方のアストラ』はサスペンスと感動を絶妙にMIXしたストーリーで完成度が非常に高い作品だった。綺麗に13話で完結したのも素晴らしい。
終盤の怒涛の展開はもう興奮しっぱなし。ネットも結構盛り上がってたよね。詳細レビュー記事は→『彼方のアストラ』レビュー!
ここからは残念だった作品。
『魔王様、リトライ!』は作画や演出のチープさを逆に利用して面白い作品を作り上げたのは評価したい。実際面白かったです。ネット上でも好評な意見が多かったですが、円盤売上は大爆死。
作画などが低品質だとネタ的に盛り上がっても売上の結果が付いてこないんですよね。低予算の辛さもあるでしょうが、アニメを制作するからにはしっかり作ってほしいのが正直な気持ちです。
同クールの『コップクラフト』も同じ事が言えますね。ストーリーは面白かっただけに悲しい。
逆に『荒ぶる季節の乙女どもよ。』と『炎炎ノ消防隊』は作画をはじめ制作はしっかりしていたけど円盤は大爆死。
これも面白かっただけに残念な結果。ストーリーにややクセがあり、一般受けしにくい作品ではあったので理解は出来ますが・・・。ちなみにそれでも炎炎は2期決定!やったぜ!
夏アニメ作品全体の評価は別記事でやっています↓
夏アニメのBEST作品・キャラ・アニソンなど
<冬アニメBEST作品>
彼方のアストラ
<冬アニメ・ダークホース作品>
Dr.STONE
<冬アニメBESTキャラ(男)>
街雄鳴造/cv.石川界人
『ダンベル、何キロ持てる?』
<冬アニメBESTキャラ(女)>
ティラナ/cv.吉岡茉祐
『コップクラフト』
<冬アニメBESTアニソン>
お願いマッスル/歌手:ファイルーズあい・石川界人
『ダンベル何キロ持てる?』OP
2019秋アニメ(10月~12月)
円盤売上TOP3<2019秋アニメ>
1位
2位
3位
円盤売上が出揃ったら記載していきます。
秋アニメ作品をピックアップして振り返り
ここからは秋アニメ作品を振り返り。制作が万策尽きて落とすアニメが続出する違った意味で目立ってしまうクールだった。
作品のまとめ方も明暗が分かれましたね。別記事でも詳しく→2019秋アニメ延期・総集編多すぎ問題
では良かった作品からピックアップして振り返っていきます!
引用:アニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア』
まずは何かと話題になった『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』。この作品はとにもかくにも作画が凄い。毎話すべて劇場版かな?と疑うクオリティは凄すぎる。
設定や世界観はゲームをやってないと分かりづらかったり、主人公ペアが弱い等、イマイチな部分もあるけど圧倒的な作画で許せてしまう作品。あと女キャラの可愛さも大きなプラス要素(笑)。
引用:アニメ『ハイスコアガール II』
『ハイスコアガール II』はゲーム×ラブコメというニッチなジャンルをクセの強いキャラ達で面白く仕上げた作品。1期から積み重ねた物語が今クールでついに完結(涙)。
負けヒロインの日高がホント輝いていたなぁ。主人公カップルも良かったですが、それ以外のサブキャラに凄く魅力があった作品でしたね。
青春の美しさをゲームを交える事で上手く表現した名作だと思います。
引用:アニメ『BEASTARS』
『BEASTARS』は動物が擬人化された学園を舞台にサスペンス展開を含む青春ストーリー。未知な世界観で起こる予測のつかないストーリーは作品の方向性を上手くこちらに掴ませない凄い作品でしたね。
恋愛なのかサスペンスなのかドラマなのか…何度となく心を揺さぶられましたよ。
ちなみに人形劇のOPは近年稀に見る神OP。OPのセンスも含め国内というより海外でウケそうな作品ですね。国内でも売れてほしいけどさ。
引用:アニメ『慎重勇者』
『慎重勇者』は完全なダークホースだったなぁ。
最初は慎重すぎる勇者が異世界転生する一発ネタ系作品と思ってましたが(これはこれで面白かったけど)、終盤の怒涛のシリアス展開でストーリーは一変。
そこまでのギャグ描写が伏線になっており、一気に作風をひっくり返したのは見事の一言。
ストーリーは完璧すぎるぐらい最高だったんだけど、二回も万策尽きて落とすなど制作側がかなりしんどい状況だったのが残念でした。事情はあれど、基本的には落とすのはやはり駄目ですよね
その他、衝撃すぎる展開の連続『バビロン』、
異世界(なろう)作品らしからぬ丁寧な物語の『本好きの下剋上』、
異世界×日常×コメディが心地よかった『私、能力は平均値でって言ったよね!』も良かった作品たちです。
ここからは残念だった作品。
『星合の空』はソフトテニス部の青春物語と同時進行で虐待・育児放棄・LGBT差別など親から傷つけられる親子間の闇を描く意欲作。
面白そうだけどバランス感が難しいだろうなと感じてましたが、案の定どっちつかずの展開。
まだそれだけなら良いんですけど、最終話の終わり方が包丁を持って虐待父親を訪ねて終わるというぶん投げな終わり方は頂けない。
監督がTwitterで2クール予定を1クールにされたからと釈明していましたが、たとえ理由はあれど観ている人の事を考えて一旦まとめる事がクリエーターの仕事だと思う。
作画・主題歌・声優と他は良い仕事をしてだけに勿体ない作品に終わってしまいました。
『俺を好きなのはお前だけかよ』は3話まではよくあるラブコメ展開を皮肉り、サブヒロインと親友に利用された主人公が逆襲する、実に痛快な作品でした。
しかし、その後に繰り広げられたのは普通のハーレムラブコメ。次から次へと出る新ヒロイン、掘り下げられない他のヒロイン、と観ているこっちも困惑。あげく最後はOVAに続くって酷い話だよ。
『アズールレーン』はストーリー展開に賛否が分かれており、シリアスな戦闘メインなのか可愛い女キャラのお色気路線でいくのかどっちつかず感がありました。
まぁその辺は好き嫌いの部分なので良いんですが、作画が常に不安定で最終的に追い付かず、盛大に落としてしまい最終2話(11話・12話)が3月に延期になるという・・・
もはや、まとめ方以前にそのクールでまとめられないという惨状。ちょっと酷すぎないかな?
夏アニメ作品全体の評価は別記事でやっています↓(現在、終盤時の感想)
秋アニメのBEST作品・キャラ・アニソンなど
<冬アニメBEST作品>
BEASTARS
<冬アニメ・ダークホース作品>
慎重勇者
<冬アニメBESTキャラ(男)>
レゴシ/cv.小林親弘
『BEASTARS』
<冬アニメBESTキャラ(女)>
日高小春/cv.広瀬ゆうき
『ハイスコアガール II』
<冬アニメBESTアニソン>
Phantom Joke/歌手:UNISON SQUARE GARDEN
『FGO バビロニア』OP
2019劇場版アニメ
興行収入TOP3<2019劇場版アニメ>
※日本の制作アニメ限定です
1位『天気の子』140.3億円
2位『名探偵コナン 紺青の拳』93億円
3位『ONE PIECE STAMPEDE』55億円
アニメ映画はもう日本では完全に実写映画を凌駕する勢いですね。
新海作品の新作『天気の子』は2019年公開映画の中では実写を含めても興行収入1位という強さを見せました。『コナン』『ワンピ』『ドラえもん』などの常連組も安定した強さ。
深夜アニメの劇場版も公開スクリーン数が少ないのでランキングには乗りませんが興行収入は大健闘している作品が多いです。
ただ、オリジナルアニメ映画はずっと芳しくないですね・・・新海作品やジブリは強いんだけど・・・
2019映画全体の興行収入ランキングの記事はこちら
劇場版アニメ作品をピックアップして振り返り
ここからは劇場版アニメ作品を振り返り。例年通り、アニメ映画は調子良かったね。深夜アニメ映画も盛り上がっていた!
それではピックアップして振り返っていきます。
©2019「天気の子」製作委員会
まずは大ヒットを記録した『天気の子』。新海監督の前作『君の名は。』と同じく日常に超常現象が入り込む現代ファンタジーながら違った作風で展開していくのがお見事な映画でした。
『君の名は。』は構成がしっかりしていた作品でしたが、こちらは粗が目立つも勢いで突っ走ったイメージ、それが主人公の思春期たる暴走に良く合っていました。
内容は賛否分かれましたが前作効果があったとはいえ、オリジナルアニメで100億円超えの大ヒットは称賛に値すると思います。2019年を代表する映画と言っても間違い無し!
レビュー記事は→『天気の子』感想・レビュー
©北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会
20年ぶりの新作となった『劇場版シティーハンター』。最初はいまさら?なんて気持ちもあったけど、いざ鑑賞すると随所にシティーハンター愛を感じる素晴らしい映画でした。
何年経とうが面白いアニメは面白いと改めて実感させられた作品だったなぁ。変に凝り過ぎず王道ストーリーなのも良いよね。こちらもレビュー記事書いています→『劇場版シティーハンター』感想・レビュー
©2019 日本すみっコぐらし協会映画部
ダークホース的なヒットとなった『映画すみっコぐらし』。
子供向けの映画と思いきや大人までも感動してしまい、SNSを中心に口コミが拡がっていき話題に。
可愛いキャラ達が紡ぐ優しい世界にて、切なくも現実的な部分も描いた良作でした。あくまでも子供たちへ作られた映画という事を理解した上で、大人でも心を震わされた物語は圧巻でした。
レビュー記事を書いています→『映画すみっコぐらし』感想・レビュー
深夜アニメの劇場版も頑張ってましたね。
・『Fate/stay night Heaven’s Feel II』
・『劇場版うたの☆プリンスさまっ』
・『コードギアス 復活のルルーシュ』
の3作品は深夜アニメとしては異例の興収10億円超え!
他にも
・『劇場版 幼女戦記』
・『ガールズ&パンツァー最終章 第2話』
・『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』
・『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』
・『冴えない彼女の育て方 Fine』
・『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』
などの作品は興収も頑張っており、評価も上々でした。
爆死している深夜アニメの劇場版も数作品ありましたけどね(小声)。
そして、反面全く上手くいっていないのがオリジナルアニメ映画。
別格のヒットを飛ばした『天気の子』を除くと、オリジナルアニメにとっては厳しい現状が・・・
まだ興収14億円を記録した『プロメア』は評価も高くて良かったですが、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は興収は13.8億円とそこそこなものの物語の結末が炎上するなど評価はボロボロになってしまう事に。
『二ノ国』『空の青さを知る人よ』『HELLO WORLD ハローワールド』も興収5億円前後という大規模上映としては売上は爆死。作品の評価も手厳しいものが多く・・・
『きみと、波にのれたら』に至っては興収2.5億円の大爆死。こちらは考察記事を作っています→『きみと、波にのれたら』はなぜ失敗したのか?
オリジナル脚本に難あり、声優に芸能人起用など話題性ばかりが先行して演技力はおざなり、等の色々な問題点が今のオリジナルアニメ映画にはあると思いますね。
今後も様々なオリジナルアニメ映画が制作されるようですが、おそらく同じ道を歩みそうな気がします。『君の名は。』の大ヒットがもたらした影響は良くも悪くも大きかったと思いますね→『君の名は。』後のアニメ映画の興行結果を考察
<まとめ>2019年アニメの振り返り
振り返っていくと、色々批判する部分もあったけど面白いアニメも多かったなぁ。
ただ総じて円盤は確実に売れなくなってきていますね。
動画配信の収益が大きくなっているようなので、アニメのビジネス形態も変わってきそうです。
アニメバブルも崩壊が近付いていそうなので、今みたいに深夜アニメを量産せずにクールのアニメ数を減らして、質の高いアニメをもっと作って欲しいところです。
2020年も面白いアニメにたくさん出会える事を期待しましょう!