(アニメ)感想・レビュー

SFアニメ『彼方のアストラ』感想・レビュー<原作がマンガ大賞受賞も納得の良アニメ!>

SFアニメ 彼方のアストラ 感想 レビュー

どうも、アニメ大好きブロガーhasuke(@hasuke_shinen)です。

今回は2019夏アニメのクールで放送されたSFアニメ『彼方のアストラ』の感想・レビュー記事になります。

基本的にネタバレ無し感想。
終盤に項目を分けて、ネタバレ有りでも語っています!

『彼方のアストラ』スタッフ

<原作>
篠原健太
(『SKET DANCE』など)

<監督>
安藤正臣
(『がっこうぐらし!』監督など)

<制作>
Lerche
(『あそびあそばせ』など)

<声優>
(役名:声優)
カナタ  :細谷佳正
アリエス :水瀬いのり
ザック  :武内駿輔
キトリー :黒沢ともよ
フニシア :木野日菜
ルカ   :松田利冴
ウルガー :内山昂輝
ユンファ :早見沙織
シャルス :島﨑信長
ポリーナ :生天目仁美など

<主題歌>
<OP>nonoc「star*frost」
<ED>安月名莉子「Glow at the Velocity of Light」

『彼方のアストラ』あらすじ&PV

宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。
宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

彼方のアストラ

『彼方のアストラ』ネタバレ無しレビュー

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』公式サイト

ストーリー:
作画・演出:
声優   :

主題歌  :

総合評価: S 

『彼方のアストラ』は「マンガ大賞2019」を取った作品のアニメ化という事で期待していましたが、見事その期待に応えてくれる素晴らしい作品でした!

SFをベースに人間ドラマ・サスペンス・アクションと様々なジャンルを上手く複合したアニメでしたね。

それでは出来るだけネタバレ無しで分野ごとにレビューしていきます。

ストーリー(脚本)

何といってもストーリーが面白い!

宇宙空間に放り出された少年少女のSFサバイバルという時点で面白いんですが、そこからのメンバー同士の人間ドラマ、「裏切り者」を見つけるサスペンス、驚愕の事実がどんどん明らかになる衝撃の展開など盛りだくさんすぎるんです。

要所で伏線を貼っており、これがまた上手いんだよなぁ(笑)
この辺はネタバレ有りコーナーで詳しく。

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』

 

作画・演出

作画はほぼ問題無し。
宇宙の描写も綺麗でした。
ただ最終回はちょっと作画崩れていたかな。

演出は良いバランス感だと感じました。
シリアスになりすぎず、コミカルになりすぎず、絶妙なバランス感でしたね。

 

声優

声優も良いキャスティングでしたね。
メインの登場人物が少ない分、上手く役柄に合いつつ演技力の高い声優を揃えていました。

特に良かったのは、ユーモアがありつつもしっかりとしたリーダーシップを持ったカナタを演じた細谷佳正さん、あまり詳しくは言えませんがルカを演じた松田利冴さんも役柄に合っていて良かったです。

後、あまり出番の無い主人公たちの親の声優が、小山力也さん・杉田智和さん等やけに豪華だったのも面白い(笑)

 

主題歌(OP&ED)

主題歌は最高でした!
曲もさることながら映像も良かったですね。

OP映像はキャラが総登場の王道スタイル。
曲が疾走感があり盛り上がります。

ED映像は回ごとに変わる写真形式で、メンバーの様子を観ることが出来ました。
曲は余韻を深める熱い曲ですね。

最初はOPが好きでしたが、徐々にEDの方が好みになりました。
終盤で流れた時は泣けてしまうぐらい好きになったなぁ。

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』

 

イマイチだった点

自分がイマイチと感じた点は二つ。

1つ目は寒いギャグ。
この寒いギャグは原作者の篠原健太先生の持ち味なところもあるんですが、やっぱり抵抗感はありました(笑)
シリアスに寄っていく中盤以降は清涼剤的な役割もあって許容できるんだけど、まだ物語が把握しきれない序盤はキツい。
1話でのギャグが原因で早々に視聴を切った報告もネットでちらほら見かけました・・・

2つ目はダレてくる中盤。
序盤で宇宙に投げ出されてからのサバイバル展開は面白いんですが、それが続いてくると少々ダレてきました。
ただ終盤は一気に盛り上がってくるので、大きな問題では無いです。

 

まとめ(ネタバレ無し)

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』

『彼方のアストラ』は宇宙に放り出された少年少女のサバイバル、多くの謎が存在するSFサスペンスを描きつつ、ぶつかりながらも絆が深まっていく人間ドラマが軸になっている、深い感動を味わえる良アニメです。

1クール(全12話)で完結しており、最初から最後までじっくりと味わえるのも素晴らしいところ。
見ごたえのあるアニメで、ぜひともオススメな作品です。

下にネタバレ有りで魅力を語っているので、アニメ鑑賞済みの方はぜひご覧ください!

こんな人にオススメ

・SFが好きな人

・サスペンス要素のあるアニメが好きな人

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『彼方のアストラ』3つの魅力<ネタバレ有り>

1.上手すぎる伏線

『彼方のアストラ』は見事な伏線回収が光っていました。

・カナタたちの住んでいる星が地球では無く「アストラ」であり、作中で誰も地球という単語を出していなかった

・メンバー全員が何かに秀でた能力を持っていたのは、親が自分のクローンとして作った存在だから

・最初カナタたちが飛ばされた近くにあった生命反応の無い惑星こそ、滅亡した地球だった

などなど、書き出すとキリが無いんですが、巧みな伏線回収はゾクッとするぐらいの驚きを与えてくれました。

個人的に一番好きだった伏線が、カナタがシャルスを救出した際に右腕を失い、後悔するシャルスに「お前は俺の右腕だ」と言うシーン。
一話のアエリス救出シーンで、カナタとシャルスが右腕を繋いで助かるシーンがここで繋がってくるんですよ(泣)

しかもこのシーンはアニメオリジナルだったのがまた素晴らしい。
放送当時は原作ファンからの批判もあった場面ですが、こうして最後に生かすのがニクい演出です。

OPでアリエスだけ名前が逆さまになってたのも伏線。
SEIRAの逆文字でした。
情けない事に全然気づいてなかった(笑)
制作のLercheさんの作品愛が溢れる演出に拍手!

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』

 

2.説得力のある絆の深まり方

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』

最初に漂流する事になったメンバーを見た時は「なんかありがちなメンバーだなぁ」なんて思ってたのですが、終わるころには全員大好きになりました。

全員に色々な背景があるんですが、それだけならまだ普通なんです。
しかし、そこに全員が「クローン人間」であり親に利用されていただけの存在(アリエス除く)なのが重なる事で深みが出るんですよね。

なので皆が「家族」としてまとまっていくのが綺麗事じゃなくて、説得力がありました。

皆好きなキャラだったけど、一人上げるなら主人公のカナタが一番好きだったかな。
壮絶な状況下においてユーモアも忘れず、常にリーダーシップを取り続けた姿勢は格好良かった!

 

3.畳み掛けてくる終盤の展開

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』

『彼方のアストラ』は起承転結がはっきりしていて、「承」の部分はちょっとダレたけど「転」からは怒涛の展開。

めっちゃ簡潔にまとめると

・コールドスリープ状態の生存者を発見

・カナタたちがクローンと判明

・実はカナタたちは地球人では無く歴史も異なる事が分かる

・裏切り者の発覚

・惑星アストラへ帰還

・そしてエピローグへ…

もうビックリな展開続きで心の揺さぶられっぷりが半端なかった。
怒涛の畳み掛けとはこの事だよ(笑)

感動の人間ドラマだけでなく、サスペンス要素もしっかり描写されてるのが『彼方のアストラ』の魅力の一つですね。

<まとめ>『彼方のアストラ』感想・レビュー

彼方のアストラ引用:アニメ『彼方のアストラ』

最近あまり無かったSFアニメがここまで面白くて大満足。
こうやって幅広いジャンルのアニメがどんどん出てくる事をこれからも期待します。

良質な原作に加えて、制作会社のアストラ愛を感じる素晴らしいアニメでした。

篠原健太先生の次回作、Lercheの次に制作するアニメも期待していこうと思います!

原作漫画はこちら!
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