どうも、映画大好きブロガーhasuke(@hasuke_hobby)です。
今回は2019年11月公開の映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』についての感想・レビュー記事になります。
『すみっコぐらし』スタッフ
<監督>
まんきゅう
『伝染るんです。』監督 など
<脚本>
角田貴志
<制作>
ファンワークス
<キャスト>
ナレーション:井ノ原快彦
ナレーション:本上まなみ
『すみっコぐらし』あらすじ&PV
ある日すみっコたちは、お気に入りのおみせ「喫茶すみっコ」の地下室で、古くなった一冊のとびだす絵本をみつける。
絵本を眺めていると、突然しかけが動き出し、絵本に吸い込まれてしまうすみっコたち。
絵本の世界で出会ったのは、どこからきたのか、自分がだれなのかもわからない、
ひとりぼっちのひよこ・・・?
「このコのおうちをさがそう!」新しいなかまのために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことに。絵本の世界をめぐる旅の、はじまりはじまり。
『すみっコぐらし』ネタバレ無しレビュー
©2019 日本すみっコぐらし協会映画部
個人的評価: A
映画すみっこぐらし 感想
✅すみっコ達がとにかく可愛い
✅すみっコ以外も可愛すぎる
✅超マイペースなざっそう好き
✅物語の構成が上手かった
✅上映65分がベスト!
✅EDが尊い(涙)✍️まとめ
あくまでも大人も感動できる子供向け映画
ハードルを上げすぎずに楽しみたい映画です#すみっコぐらし pic.twitter.com/tbCC9nu7QO— ハスケ@アニメ・漫画・映画LOVE! (@hasuke_hobby) November 17, 2019
この映画はサンエックスのキャラクターである「すみっコぐらし」の初劇場版アニメになります。
すみっコは日本人の「隅っこが好き」という気持ちをコンセプトに作られた面白いキャラクター達です。
可愛いキャラクターでグッズ中心に徐々に人気が出ていた「すみっコぐらし」ですが、映画が大人からも「感動した!」とSNS中心に話題沸騰!
という事で早速劇場で鑑賞してきたので、レビューしていきます。
前半はネタバレ無し・後半はネタバレ有りと分けています。
この映画は基本的に子供向けの温かい物語です。
ネットの前評判では「ジョーカー」「Fate」「攻殻機動隊」などなど様々な作品に似ていると言われていますが、少々いきすぎてるなと思います(笑)
もちろん大人も感動できる作品なのは間違いありません。ただ大人向けの作品かと言うとそうでは無く、あくまでも子供向け映画という方が正しいと思います。
©2019 日本すみっコぐらし協会映画部
脚本についてですが、これはかなり秀逸でした。
絵本の世界に入り複数の世界が同時進行していくのですが、ごちゃごちゃせず流れるように進んでいったのは脚本の凄さを表していましたね。
そして上映時間を65分という短い尺でしっかり収めたのも好印象。というかこれ以上長いと子供の集中力が保たないし、内容的にもダレそうなのでBESTな時間を選んだのは素晴らしい判断です。
すみっコ達は声が無かったので(喋る時は字幕)、この映画ではナレーションの二人だけ。
まずは井ノ原快彦さん。V6で有名ですが俳優としても活躍されています。
ナレーションは初めてだったようですが、上手かったと思います。優しい声が作品に合っていましたし、コメディ部分でツッコミを入れたりと幅広く表現できていました。
もう一人の本上まなみさんは、可もなく不可もなくといった感じでしょうか。違和感はそこまでありませんでしたが、目立った部分もあまり無かったかな・・・
そもそもナレーションのバランスも井ノ原さんの割合が多かったように感じたのは気のせい?
前半はすみっコ達の可愛くも可笑しい物語で楽しいんですが、はっきり言うと子供向けです。なのでそれなりの年齢の人が見たらつまらないと感じるかもしれません。
そして、これは作品のせいではないですが、評判が過剰すぎる部分。上記にも繋がりますが、基本的に子供向けの作品なので「大人向けの凄い作品」と思って観ると肩透かしになるかもしれません。
SNSを中心とした口コミによって話題になったので、それ自体は素晴らしい事なんですが少しいきすぎちゃったかなという印象です。
あくまでも、大人も感動できる子供向け映画
もちろん、子供向けと言っても一切手を抜いていない上質な作品です。思わず大人も涙してしまうのもおかしくありません。なので、ハードルを上げすぎずに観てほしいですね。
そして、すみっコ達の可愛いキャラクターにハマっちゃう危険性も。自分もハマっちゃってグッズ色々買っちゃったよ(笑)
↑思わずUFOキャッチャーで取ってしまった「ねこ」と「とんかつ」
下にネタバレ有りで魅力を語っているので、映画鑑賞済みの方はぜひご覧ください!
<どんな層にオススメ?>
・ファミリー層:◎
一番オススメの層です
子供も親御さんも楽しめる映画になってます
・ティーン層 :△
年齢的には子供向けが許容しづらいか
可愛い物が好きなら〇
・カップル層 :〇
可愛いキャラクターと分かりやすい物語はカップルにもオススメ
・一般男性層 :△
子供向けなので男だけでは入りづらい空気も
期待しすぎにも注意
・一般女性層 :〇
男性と同じくだが女性に人気のキャラクターなので〇
ハードル上げすぎ注意
・キャラクター好き層:◎
すみっコ達の魅力が十二分に詰まった映画なので超オススメ!
グッズの買いすぎ注意(笑)
『すみっコぐらし』ネタバレ有りレビュー
魅力あふれるすみっコたち
すみっコぐらしのコンセプトは日本人の「隅っこが好き」という気持ちをテーマに作られたキャラクターです。そういう部分に共感してしまい、すみっコ達が頑張る姿は可愛いし感動しました。
様々なすみっコたちが出てきて本当に楽しかったですね。
©2019 日本すみっコぐらし協会映画部
メインの5匹(?)もそれぞれ個性があって最高!中でも「とんこつ」の食べられたいというサイコ気味なキャラが笑える(笑)。「赤ずきん」の世界で狼に「むしろ食べて」と迫ってたシーンは劇場で爆笑が起きてましたよ。
それぞれのキャラを生かしたシーン作りが上手かったですね。ただメインの5匹(?)の中では「とかげ」がちょっと目立たなかったイメージもあったかな・・・
個人的には「ざっそう」が好き。終始笑顔でマイペースで動き、最後のシーンでも早々に現実世界に帰る等、空気を読まないマイペースっぷりが最高でした(笑)
↑思わず買ってしまった「ざっそう」くん
王道ながら胸にくるクライマックス
この映画の肝でもあるひよことの別れのシーンは胸にグッと来るクライマックスでした。
個人的にはすみっコ達とひよこが付けている友達の証として付けていた花、これが現実に帰る時にバリアで弾かれると気付いた瞬間、無性に目頭が熱くなりましたね。案の定、花は散っていくんですがその光景がまた美しくて・・・涙
ひよこだけじゃなく鬼やオオカミ、キツネ等の絵本の世界のキャラもしっかりと物語に絡んでくるのも感動です。キャラをただの舞台装置にせずにしっかりと生かしているのが素晴らしい映画たる所以。最後に駆け付けたシーンなんて王道だけど胸を打たれました。
結末はハッピーEND?バッドEND?
個人的には普通にハッピーENDと捉えているんですが、意外にバッドENDと解釈してる人もいるんですよね。
バッドENDの考え方としては「最後ひよこは白紙の世界に一匹取り残され、ED映像もすみっコ達の理想」というのが多いと思います。
その解釈を否定するつもりはありませんが、もうちょっとシンプルに捉えても良いかなと感じました。
なので自分の解釈としては
ひよこは、すみっコ達が描いた自分達に似せたひよこ達と絵本の中で楽しく暮らしている。鬼やキツネといった他の絵本のキャラも遊びに来て一緒に遊ぶ事も。
要はED映像そのままです。ひよこ自体が誰かが落書きした存在なのですみっコ達が描いたひよこ達が絵本の中で顕在するのもおかしくないですよね。
なのでハッピーENDと解釈しています。
©2019 日本すみっコぐらし協会映画部
『すみっコぐらし』次回作は?
次回作は間違いなくあるでしょう!
すでに興行収入は4億円を超えて、上映スクリーンも拡大予定という大ヒット中。グッズ売上も確実に上がっている(自分も買ったし笑)のは間違いないので、次回作を作らないわけがないですよね。
コンテンツとしてもまだまだ未来があるので、劇場版のヒットを機に多角的に展開していきそうです。
ただ今回の映画でもそうでしたが、次回作が出てもあまりハードルは上げないようにしましょうね(笑)
<まとめ>『すみっコぐらし』感想・レビュー
一躍有名となった『すみっコぐらし』をレビューしました。
インターネットが普及したおかげで、SNS等から良作が発見できる良い時代になりました。多分ネットが無ければ、この映画は子供向け映画だし観る事が無かったかもしれません。
そんな現代を象徴したようなヒットの仕方をした『すみっコぐらし』。これからの展開にも注目ですね。