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<2019秋アニメ延期・総集編多すぎ問題>アニメ界の万策尽きるアニメが多すぎる危機的現状

2019秋アニメ 延期 総集編 多すぎ問題

どうも、アニメ大好きブロガーhasuke(@hasuke_hobby)です。

2019秋アニメ、楽しく観ていますが今期万策尽きるアニメが多すぎません?

万策尽きるとは・・・アニメの制作スケジュールが追いつかず、放送に間に合わず落としてしまう事(アニメ『SHIROBAKO』の台詞が由来)

アニメ業界のブラックな現状は以前記事にしました→アニメ業界のブラックな現状と製作委員会方式について

しかし、記事を作成した後もアニメ業界でのブラックな現状を明らかにするニュースや関係者のツイートは依然として変わらず。アニメファンとしては辛い状態が続いています。

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2019秋アニメ延期・総集編多すぎ問題

そして今回、現在放送中(2019年12月時点)の秋アニメクールで「延期・総集編多すぎ問題」が勃発してしまいました。ちょっと下記にまとめてみます。

・『慎重勇者』総集編2回

・『アズールレーン』総集編1回、11話以降が2020年3月に延期

・『トクナナ』総集編1回

・『神田川ジェットガールズ』総集編1回

・『ライフル・イズ・ビューティフル』総集編1回

・『俺を好きなのはお前だけかよ』総集編1回

・『FGO』総集編2回(予定)

・『ゾイドワイルドZERO』1週休み

・『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』1期の円盤特典エピソードを挟む

・『バビロン』8話以降は1ヵ月延期

※確認できているものです。他にもあるかもしれません。

上記が全て落としたのかは分かりません。元々のスケジュールで決まっていた場合もあると思います(バビロン・FGO・ゾイドはその可能性大)

毎クール、落とすアニメは出てくるのですが流石に今期は多すぎですね。制作現場はどれほど大変なのか想像もできないですよ。

ただやはり、観る側の立場からしたらあまり好ましい状況ではないですよね?

現場を知らない一般人の考えですが、そもそも全て完成させるか大部分を仕上げてから放送開始しないの?と考えてしまいます。

アニメ制作会社はいくつものアニメを抱えており、なかなか制作に取り掛かれないスケジュールらしいので難しいんだろうけど・・・

 

何故こうなってしまうのか?

何でこんなに落とすアニメが続出するのか?

それは需要と供給のバランスが崩れているのが原因だと思います。

今や日本のアニメは世界で注目されるコンテンツ、日本でもアニメ人気は上昇しており、昔の様なオタクだけが観るものという時代は終わりました。

なのでアニメに対する需要はどんどん高くなっているのですが、供給する側がそれに追いついていないのが現状です。

先ほどの記事でも紹介いた通り、日本のアニメはほとんどが製作委員会方式、複数の企業が集まり資金を出資して、制作会社に受注する形になっています。

製作委員会引用:クローズアップ現代

そして受注された制作会社がアニメを作るわけですが、この形式では制作会社の儲けが少ないので、制作現場は薄給・人手不足となっていくわけです。

何故儲けが少ないかというと版権や円盤・グッズ売上などは製作委員会のものであり、制作会社は権利関係に絡めず制作費だけだからなんですよね。

ただアニメが爆死した際も製作委員会がその負担を請け負い、制作会社は被害をあまり受けないので、一概にこの制作委員会方式が悪ではない事もあるんです。制作会社としてはいわゆる「ローリスク・ローリターン」なビジネスモデルですね。

これを脱却する方式として、「制作会社も資金を出して製作委員会に参加する」「ケムリクサ等のパートナーシップ方式」「Netflix方式」などがありますが、この辺は先ほどの記事で書いているので割愛。

現状で考える解決方法は?

このように制作会社ないし現場のスタッフに負担がかかり、やむなく落としてしまう作品が続出してる現状をどうすればいいのか。

文句ばかり言うのは嫌いなので、自分なりの考えも述べてみます。自分は下記のツイートをしました。

このツイートで述べたように「1クールのアニメ数を減らす」のが一番最善の手法かと思います。正直、最近の1クールの深夜アニメ本数が多すぎだと思いません?

深夜アニメ本数を過去と比較してみます。

2000年:約8本

2005年:約70本

2012年:約108本

2015年:約150本

2018年:約200本

2019年:約160本

参照:wikipedia「深夜アニメ一覧」

このように2019年は減ったとは言え、昔に比べて明らかに増えすぎな状況下にあるんです。

アニメ本数が多すぎると

・万策尽きるアニメが増える

・作画崩壊するアニメが増える

・原作選びに苦労して質の低い作品が増える

・観る方も多すぎて全部観られない

などのデメリットがあり、今まさにその状態だと思うんですよ。

ただ、1クールの本数が少なくなると声優を始めアニメスタッフの仕事が減ったり、ヒットアニメの数も相対的に少なくなるデメリットもありますけどね。声優に関しては正直増えすぎな現状も問題だとは思っていますが・・・

声優 志望 多すぎ引用:探検バクモン

実際声優だけで食べていけるのは一握り。アイドル声優も飽和状態で出ては消えてを繰り返す声優界もなかなか厳しい・・・

また声優関係も別記事を作ろうと思っています。

アニメ本数の話に戻すと、本数がどれだけ増えようが万策尽きることなく質の高いアニメを作ってくれれば何も文句は無いんですけどね。

現状は制作会社の倒産、アニメーターの退職・海外流出などこのままアニメ業界が衰退していくのもアニメファンとしてはやはり悲しい。

1ファンとして今の「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」形式ではなく、今後の日本アニメ業界を成長させるような流れをお願いしたいです。その辺は出資する企業さんがどう考えてくれるか次第なんですよね。

1クールのアニメ本数を減らす、そして現場に余裕を持たせて労働環境を改善、そして薄給も解消できるようなビジネスモデルになっていってほしいですね。

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