どうも、アニメ大好きブロガーhasukeです。
平成アニメ、様々な名作や話題作がありましたね~
今回はそんな裏で起きた陰の歴史、炎上事件について振り返りたいと思います。
今回はその①ということで2012年(平成24年)のアニメ『ココロコネクト』の炎上事件について考察します。
『ココロコネクト』とは?
『ココロコネクト』はライトノベルが原作の2012年制作(SILVER LINK.)のアニメです。
ストーリーは高校の文化研究部で不思議な事が起き、それを乗り越えていく中で友情・恋愛が育まれる青春物語になっています。
ラノベらしい甘酸っぱい感じが面白かったなぁ・・・
しかし、残念なことに炎上で名前を残すことになる可哀想な作品なんですよ。
『ココロコネクト』炎上事件
炎上事件の概要
まずメインとなる炎上事件が発覚する前に、実は『ココロコネクト』の主題歌を担当したeufoniusの菊地さんがTwitterで桃井はるこさんに過激な発言をして炎上したんです。これが全ての発端でした。
この度はユニットメンバーである菊地創の不適切な発言により、桃井はるこさんやたくさんの方々にご迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんでした。今後このような事のないよう精一杯努力して参ります。本当に済みませんでした。
— riya (eufonius) (@riya_eufonius) August 27, 2012
これ自体はeufonius側が謝罪をして、そこまで大きな炎上案件とはならなかったのですが、この炎上中に、今回メインとなる「イジメコネクト」と揶揄される炎上事件が発覚する事になるんですよね…
この炎上事件とは、アニメの先行上映会の際に行ったドッキリイベントの事なんです。
簡単にそのドッキリ内容をまとめます。
①声優の市来光弘さんにアニメオリジナルキャラの偽オーディションを受けさせる
②先行上映会のイベントでシークレットゲストとして市来さんが登場(合否は知らず)
③市来さんはオリジナルキャラの発表と思っている
③そして発表された内容は『オーディションはドッキリでした、宣伝部長に合格』というもの
(よくこんな事したなぁ・・・)
このドッキリが炎上した理由としてさらに細かい部分をまとめます。
・市来さんは当時仕事があまり無い声優だった
・イベントは大勢のファンと関係者がいる状況
・イベントで市来さんが真剣に取り組んだオーディション時の映像を流す
・全体的に市来さんを笑いものにするようなイベント構成
・宣伝部長の役割は声優である必要なしの仕事内容
(アニメ公式のTwitterフォロワー数を増やす、日本全国を周って宣伝する)
とにかく市来さんに対する扱いが酷すぎってのが原因ですね。
大勢の前でだまして笑いものにする状況がイジメに酷似している事から、タイトルをもじって誰がつけたか『イジメコネクト』という名前が広がりました。
当時とにかく大炎上して、その余波も凄まじいものでした。
・プロモーションの責任者山中隆弘プロデューサー(キングレコード)は特に炎上。
・同じ作品に出演していた声優の寺島さんと金元さんもラジオの発言で炎上。
・ココロコネクト公式サイトが謝罪文を出すもその内容で更に炎上。
・声優の喜多村英梨さんが山中Pと繋がりがあるというデマでTwitterが荒らされアカウント削除(現在は復帰されています)
こんな感じで『ココロコネクト』関係者はどんどん炎上したのです。
デマが横行したり、悪質な叩きも増えるなど炎上が過熱する中、市来さんは「僕はあれをイジメやパワハラなどとは思っていません」と正式コメントを出して、山中Pとも良い関係性があるとアピールしましたが・・・
原作・アニメへの影響
『ココロコネクト』の名前は炎上関係でばかり使われ、アニメの内容はあまり語られませんでした。
悪目立ちばかりしていたので、敬遠されたり正当に評価されなかった印象を感じます。
DVD・BD売上は1巻が2,588枚、その後も約2000枚ぐらいの売上を記録。
これだけの騒動があったのによく売れた方ですが、あまり成功とはいえない枚数ではあります。
個人的にはこの件が無ければ、もうちょっと売れたと思うポテンシャルある作品だったと思うんですよね。
そしてこの炎上事件でつけられたあだ名が『イジメコネクト』
心のつながりを大事にする『ココロコネクト』が本編以外の事で、このような悪名をつけられるのは本当に可哀想。
作者の庵田定夏先生は直接この事件についてコメントはしていません。
しかし文庫本のあとがきが注目されました。
アニメ放送直前のあとがきは全体的にハイテンションで書かれており、
担当者を初めとする本作に関わってくださったすべての皆様、お力添えに感謝しますという一文があります。
しかし炎上事件後のあとがきでは全体的にローテンションで書かれており、
本作の出版に尽力してくださった関係各位に感謝しますという一文に・・・
分かりますよね?明らかにアニメ関係を除外しています。
原作自体は売上が極端に下がったり、打ち切りになる事はありませんでした・・・
しかし相当のショックを受けたことが感じ取れますね。
現在は『15歳でも俺の嫁』という作品を執筆されているようです。
頑張ってほしいですね。
『ココロコネクト』炎上事件、何が駄目だったのか?
今回の炎上事件、何が一番駄目だったのでしょうか?
簡単ですね、ドッキリ企画の内容です!
普通ドッキリって分かった後「ドッキリで良かったぁ~」ってなるものですよね。
しかし、今回のイベントではドッキリと分かってむしろ不幸になるんですよ。
そもそもが間違っているんです、そんなドッキリ駄目に決まってるでしょ(怒)
このような企画を誰も止めず普通にやっちゃうのは、バラエティに不慣れなアニメスタッフならではでしょう。
今回のドッキリは出資会社「キングレコード」所属、番組プロデューサーの山中さんが中心に企画したようです。
テレビ番組のバラエティ班って優秀だったんだなぁ(たまに炎上してるけど笑)
そして、「やらせ」が無いガチ使用だったのも逆に問題なんですよ。
テレビはやらせが横行しており批判されています・・・
しかし、今回の炎上事件ではターゲットの市来さんは全く企画内容を知らされていませんでした(普通はそれでいいんだけど)
イベント前後の市来さんのツイートは怒りと悲しみがあふれ、他のラジオ番組でも愚痴をこぼしていました。
仕事が無い時期にオーディションで必死に演技したことを、大勢の前で笑いものにされて、声に関係のない宣伝担当にされたら・・・そりゃ怒るし悲しいでしょう。
むしろ「やらせ」であってほしかった・・・
「やらせ」は本人が負う心の傷を無くす役割もあったんだなぁと今更納得する部分も。
結局、ドッキリ企画自体がおかしすぎたことが原因なわけです。
『ココロコネクト』炎上事件の教訓
いまやタレント化している声優さんですが、芸人じゃないんです。
イベントをやる事自体は否定しませんが(個人的にはいらないけど)、そこで大げさなバラエティ企画をやるのは止めた方がいいと思いますね。
プロの企画班を雇うならともかく、ほとんどがほぼ素人が考える事になるんだから・・・
ファンからしたら好きな声優さんが出てたら、そんなに企画に力入ってなくても楽しいですよ。
変に大げさな企画を考えないで、平凡な企画とトークで充分かと。まあこれはあくまでも個人的な意見ですけどね・・・スタッフのやりすぎた行為で作品潰してどうするんだというのは正直な感想です。
<まとめ>『ココロコネクト』炎上事件
今回は2012年と古いですが、未だにネット上でよく出てくる『ココロコネクト』炎上事件について考察しました。
この炎上事件の特徴は何といっても「アニメ本編に関係無いスタッフの所業で炎上した」という事です。
作者と作品が可哀想すぎる・・・
ちなみに声優の市来さんですが現在はちょこちょこ主要キャラの声を担当されています。『八十亀ちゃんかんさつにっき』では主人公役を演じており、今後も期待したいですね。
次なるアニメ漫画・炎上事件簿②では『さくら荘のペットな彼女』の炎上をまとめました。