©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures.
監督 | マイケル・ドハティ |
製作国 | アメリカ合衆国 |
日本公開日 | 2019年5月31日 |
個人的評価 |
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』あらすじ
ゴジラとムートーの戦いによって怪獣の存在が公になってしまう。
それまで極秘に怪獣の調査を行ってきた秘密機関「モナーク」は表立って活動をするようになっていた。
そんな時、傭兵のアラン・ジョナ率いるテロリスト達が中国のモナーク基地を襲撃、モナークの科学者エマ・ラッセル博士と娘のマディソン連れ去り、怪獣と交信する装置”オルカ”も強奪されてしまう。
事態を把握したモナークの科学者・芹沢猪四郎博士は、元モナークのメンバーでエマの夫マークに協力を要請し、攫われた二人を救出するため力を合わせることとなる。
ゴジラ、キングギドラ・・・様々な怪獣が現代に蘇る、ここに怪獣達による世界の命運を掛けた戦いが始まった。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ネタバレ無しレビュー
メダル、買っちゃいました!(by.hasuke(@hasuke_shinen)
子供の頃からの夢かなう!これがハリウッド版ゴジラだ!
行ってきました『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』!
まずは簡潔に一言、超ド迫力!ゴジラ好きは絶対行くべし!
子供の頃夢中になっていた怪獣同士のバトルがハリウッドの最新技術で蘇るんだからもう感動しかないですよ!
制作陣ありがとう、夢が叶いました。
まさにハリウッド製ゴジラですね(1998年版?知らないなぁ)
今作はあまり小難しい部分は少なく、ゴジラを始めとした迫力ある怪獣達の競演が観れる「こういうのでいいんだよ」映画。
変に気取らず、お金をかけてこういう映画作ってくれるのがハリウッドの大好きなところです。
子供の頃、『ゴジラ』シリーズ観た時に人間パートは飛ばしてたのを思い出しました(笑)
今作の人間パートのドラマはそれなりにはまとまってますよ?
でも人間パートにはそこまで興味引かれないのも事実、そこはほどほどにして怪獣達の活躍バンバン入れてくれるんで嬉しい!
ちなみに今作はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のように同じ世界観を共有したシリーズ、『モンスターバース』の3作目になります。
ただこの2作品を観てなくても楽しめますから安心してください。
なんせ自分は観てなかったんで(笑)
というかシリーズなの知らないで観に行ってました(苦笑)
ただ髑髏島などの用語はよく出てきましたし、1から出ている芹沢博士(渡辺謙)もいるので、余裕があるなら前2作品を観ておくことをオススメはします。
今回は吹き替え版を観たので、吹き替えの感想はこちらで詳しく書きましたの気になる人は読んでくださいね。
大雑把に言うと主役吹き替えの田中圭さん以外は特に違和感なかったです。
田中さんも演技は悪くなかったですが、主人公の年齢が50代だったの若すぎて違和感ありました。
字幕は観てないので分かりませんが、強いこだわりが無ければ吹き替えでもアリと思います。
後、日本語版主題歌は ALEXANDROSの「Pray」ですがエンドロール後にこそっと流れるだけ。
ちょっと可哀想だったね(苦笑)でも洋画のエンドロールで日本曲流すのは絶対反対だけど!
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は全編大迫力ですがそれだけに強い刺激が苦手な人は注意が必要です。
カップルで彼氏がそういうの好きで彼女が苦手ってパターンは結構ありそうなんで、そういう時は無理しないようにしようね。
とにかく、怪獣にロマンを感じる人には超オススメです。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ネタバレ有りレビュー
※ネタバレ強めなので未見の人は映画観てね!
メインキャラクター紹介
※キャラ名/俳優(吹き替え声優)
ゴジラ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures.
「怪獣界の神」ゴジラは物語の中心として大活躍。
人間のピンチ時にいつも現れるのは頭下がります(笑)
その後人間に殺されかかっても結局助けてくれるのは格好良すぎ!
ごっついハリウッド版ゴジラのヤンチャ感が凄く好きになりました(1998年版は忘れるんだ)
ラストのバーニングゴジラのチート具合は劇場で観れて良かった!
キングギドラ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures.
ゴジラ最大のライバルといえばやっぱりキングギドラ!
まさかハリウッドがキングギドラを出してくれるなんて感動(涙)
映画観てる時は昔観ていたキングギドラそのものの強さで憎たらしかったです。
でも終わってから思い返すとメチャクチャ格好良かった(笑)
キングギドラと十字架が映りながら、火山に君臨するシーンは鳥肌モノです。
ラドン
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures.
ラドンがでるとは聞いていましたが、まさかここまで格好良いとは!
火山噴火から登場、空軍撃墜、キングギドラと決戦の流れは激熱。
ラドンが飛んだだけで風圧で街が壊滅するのは凄い表現ですよね。
ただキングギドラに負けて舎弟になって、キングギドラがやられるとゴジラの舎弟になるのは格好悪すぎて笑った(笑)
モスラ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures.
そしてゴジラシリーズといえば忘れてはいけないモスラ!
神秘的な怪獣なのをしっかりと描いてくれた制作陣に感謝です。
さなぎからの孵化シーン、天空から降臨するシーンは美しすぎて感動。
最後は消滅しちゃったんですよね?これだけで終わりなら悲しいなぁ・・・
マーク・ラッセル/カイル・チャンドラー(CV.田中圭)
本作の人間版主人公。
息子がゴジラのせいで亡くなったことからゴジラを憎んでいた学者。
元妻と娘を助けるつもりが、元妻がテロリストだった可哀想な人です。
怪獣を憎むけどその強さもしっかり理解して感情的な行動をとらないのは有能でしたね。
怪獣と交信する装置「オルカ」の開発者なので今後も関わってくるかもしれませんがどうなるでしょう?(娘にその位置を譲りそう気がする)
エマ・ラッセル/ヴェラ・ファーミガ(CV.木村佳乃)
マークの元妻で息子を亡くしてからおかしくなってしまった人。
最後自分が犠牲になった時は感動したけど、よくよく考えたらとんでもない人ですよね(笑)
環境テロ思想はともかくとしても(これも大概なんだけど)、裏切りで最初の研究所の人も殺されてるし、モナークの基地襲撃でも死んでいる、怪獣を蘇らせたことで軍人民間人にも犠牲者が出てます。
後者は自分だけのせいじゃないにしても一緒に研究してた仲間を裏切りで死なすのはえぐいっすよ・・・
今回の件は大体この人の責任なんだよなぁ。
芹沢猪四郎/渡辺謙
前作『GODZILLA』から引き続き出演の日本人生物学者。
今回は中心人物として、常にメインの立ち位置にいました。
思想としては「人間はゴジラのペットに」等、怪獣寄りすぎるところがありましたが最後のゴジラとのシーンは感動しました。
主人公たちの家族ドラマはイマイチだったので、芹沢博士のドラマの方が好きでしたね(下記にも詳しく書いています)
でも次からはもう出ないんですよね・・・日本人キャストは出してほしいなぁ。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』良かった点
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures.
最新のCGで怪獣バトル!
もうこれだけで文句ないんですよ。
自分が感じるゴジラの魅力は細かく言うと色々ありますが、やっぱり一番は怪獣同士のバトル!
子供の頃大好きで観てた怪獣同士の戦い(人間のシーンは飛ばしてた笑)、それが最新技術のCGで思いっきりド派手にやってくれたので大満足でした。
ちょっとハリウッド的だなぁと思ったのは人間視点が多かったこと。
人から見た巨大な怪獣たちの戦いって別次元すぎて凄い。
個人的には序盤の南極のゴジラvsキングギドラが最高、映画始まってからの初の怪獣対決、キングギドラ復活の絶望感とゴジラ登場の待ってました感が良かったです。
原作『ゴジラ』へのリスペクト満載
監督はゴジラオタクを公言していおり、原作『ゴジラ』へのリスペクトを随所に感じられました。
一番感動したのはゴジラ復活の際のあのBGM。
誰もがゴジラといえば思い浮かべるあのBGMですよ!
思わず「うおっ」と声が出てしまったのは内緒です(笑)
その他にもモスラの双子(モスラのBGMも!)やバーニングゴジラなどなど。
エンドクレジット後にゴジラの初代スーツアクター中島春雄さんへの追悼があったのは嬉しかった、本当にゴジラが好きなのが伝わります。
芹沢博士(渡辺謙)の大活躍
前作ではあまり活躍が無かったという芹沢博士(渡辺謙)。
今作では中心人物として人間パートのほとんどで登場、怪獣との共存を信念を持って訴えていました。
若干甘い思想だなぁと思っていましたが、最後ゴジラを復活させるために自らを犠牲にしてゴジラにエネルギー(爆弾)を届けたシーンは感動で思わず目が潤みました。
口先だけじゃないその想い・・・神秘的な神殿を上がっていく場面は映像は綺麗なのに悲壮感もあって名場面です。
最後生身でゴジラを触ることが出来たのは芹沢博士としては本望でしょう。
ゴジラも目を開けて向かい合ってましたが、どう感じたんでしょうね。
その後すぐにキングギドラを倒しに行ってくれてたから、彼の想いが伝わっているといいですが。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』イマイチだった点
『人間パート』のドラマは微妙
『人間パート』のストーリーはそれなりに上手くまとめていたとは思います。
ただ主人公・元妻・娘の関係が微妙・・・
特に元妻がぶっ飛びすぎててね。
思想を持つのは勝手だけど、その為にモナークを裏切り研究者や軍人が大量に死んでるんですが・・・
そんなのに付き合わせる娘が可哀想でならない、主人公なんて普通に見捨てられて死にそうになるしさ。
意外性はあったと思いますが、ドラマとしてはちょっとね。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』次回作はある?
ネタバレ無しレビューでも説明しましたが、今作は『モンスターバースシリーズ』の3作目です。
4作目は『Godzilla vs. Kong』(邦題未定)が決まっています。
ゴジラ対キングコングかぁ・・・楽しみなような不安なような(笑)
今回が最高だったのでぜひ長いシリーズで展開していってほしいですね。
今作の興行収入は過去2作を超える額になる予感がしますよ、それぐらい良い出来です。
そういえばエンドロール後にテロリストのボスがキングギドラの頭部を手に入れていたのはメカキングギドラへの伏線だよね?
ちなみに個人的にやってほしい作品をあげます。
・『ゴジラvsヘドロ』テーマ性もあって映画化しやすいはず
・『ゴジラvsメカゴジラ』やっぱりメカゴジラも見たい!
・『ゴジラvsデストロイア』見た目がカッコイイから(笑)
・『怪獣総進撃』アベンジャーズ的に怪獣集合、アンギラスも出してくれー
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』まとめ
怪獣同士がバチバチにやりあう『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。
こんな映画が観たかった人は他にも多くいるんじゃないでしょうか?
そんなゴジラ好きの為に素晴らしい映画を作ってくれた制作陣には大感謝です。
次はvsキングコング、監督が代わるので不安な気持ちはありますが要チェックですよ!