平成ももうすぐ終わりですね~
そこで何となく思いついた一大企画、『平成のアニメ史』をやっています。
今回は平成4年(1992年)です。
平成4年(1992年)はどんな年だった?
・社会
宮澤内閣発足
公立学校で第2土曜日を休業日とする学校週5日制スタート
就職氷河期
・エンタメ
歌手の尾崎豊が死去
サザエさんの作者、長谷川町子が死去(同年国民栄誉賞受賞)
「君がいるだけで」米米CLUB 276.2万の売上げ
MDが販売
スパーファミコンソフト『スーパーマリオカート』が販売
今では当たり前となっている学校の土日休みは平成4年からだったんですね。
サザエさんの長谷川先生が亡くなられました。アニメは現在も継続しています。本当に凄いことです。
今でもハードを超えて大人気のゲーム『スーパーマリオカート』の販売もありました。
そんな平成4年、アニメの方はどうだったのか紹介していきます。
平成のアニメを振り返る!!<平成4年(1992年)>
美少女戦士セーラームーン/1992年3月~1997年2月
原作:武内直子(なかよし)
放送局:テレビ朝日
アニメーション制作:東映動画
シリーズディレクター: 佐藤順一(カレイドスター 原案・監督など)
出演声優:三石琴乃/久川綾/富沢美智恵/古谷徹 など
トップバッターは国民的美少女アニメ『セーラームーン』です。
普通の女子中学生だった月野うさぎがセーラー戦士になり、仲間と共に妖魔と戦う物語です。
今なおプリキュアなどで続く少女変身ヒロインの走りとなった伝説の作品です。
刺激的だが可愛いコスチュームや個性が立っており色分けされたチームメンバーなど変身物の基礎がぎっしり詰まっています。
「月に代わっておしおきよ」の決め台詞や主題歌「ムーンライト伝説」などはアニメを観てなくても知っている人は多いんじゃないでしょうか。
皆さんは誰が好きでしたか?自分はセーラーマーズでした。
クレヨンしんちゃん/1992年4月13日~
原作: 臼井儀人(漫画アクション)
放送局:テレビ朝日
アニメーション制作:シンエイ動画
監督:本郷みつる(『IGPX』監督・脚本・絵コンテ・演出など )
出演声優:矢島晶子/ならはしみき/藤原啓治/玄田哲章 など
国民的人気アニメが続きます。『クレヨンしんちゃん』もこの年でした。
説明もいらないとは思いますが、幼稚園児しんのすけを中心に繰り広げられるおバカな一日を描いたコメディです。
連載が青年誌なだけあって下ネタが多いのが好きです。さすがPTAが子供に見せたくないアニメナンバー1ですね(笑)
でもこういうアニメを観て成長していくから人生楽しいんだよなぁ。
劇場版も良作が多く、シリアス色が強くなってもしっかりと『クレヨンしんちゃん』で素晴らしいと思います。
個人的には『オトナ帝国』が一番好き。ひろしかっこよすぎへん?
クッキングパパ/1992年4月~1995年5月
原作:うえやまとち(モーニング)
放送局:テレビ朝日
アニメーション制作:ライフワーク
監督:角田利隆(『六三四の剣』監督・絵コンテなど)
出演声優:玄田哲章/勝生真沙子/高山みなみ/くじら など
料理アニメの大御所、ドラマ化もされた『クッキングパパ』です。
主人公・荒岩一味を取り巻く、家族や職場でおこる料理をからめた人間ドラマを描いた作品です。
特徴的な主人公の容姿は一度見たら忘れないでしょう(笑)
料理がメインの題材ですが料理対決とかはあまり無く、人間ドラマ中心で描かれるので安心して読める作品です。
単行本は既に140巻を超えており、長寿漫画となっています。それだけ安定して面白いという評価を受けている証ですね。
紅の豚/1992年7月18日公開
原作:宮崎駿
放送局:東宝
アニメーション制作:スタジオジブリ
監督: 宮崎駿(『風の谷のナウシカ』監督など)
出演声優:森山周一郎/加藤登紀子/岡村明美/大塚明夫 など
hasuke的ジブリNO.1作品。『紅の豚』です。
何と平成4年で興行収入1位の28億円のヒットを飛ばしました。
とある時から豚人間になってしまった主人公が元エースパイロットだった自分を取り戻していく物語。
ジブリ作品らしからぬ渋い男の世界が描かれています。
複雑であり実は単純かもしれない、そんな男の矜持を感じる作品ですね。
また出てくる女性キャラがまた素晴らしい。
まさに大人の女性、余裕たっぷりだけど茶目っ気のあるジーナに、少女の可愛らしさと強さを兼ね備えたフィオ。やっぱり宮崎監督は凄いですわ。
機動戦士ガンダム0083ジオンの残光 1992年8月29日公開
放送局:松竹
アニメーション制作:サンライズ
監督:今西隆志(『ハーメルンのバイオリン弾き』監督など)
出演声優:堀川亮/佐久間レイ/小林清志/大塚明夫 など
OVAシリーズをまとめて劇場版として公開したガンダムの外伝的作品です。
特にスーパーロボット大戦で馴染みのある方は多いんじゃないでしょうか(自分もその口です)
とにかく格好良い生き様が描かれている本作。ニュータイプは登場せず、現実的な戦闘が繰り広げられます。
ジオン軍の人気キャラであるアナベル・ガトーを始め、まさに軍人といったキャラがたくさん出てきます。初代ガンダムとはまた違った世界ですね。
ちなみにガンダム三大悪女(酷い異名だ笑)の一人、ニナはこの作品のヒロインです。
姫ちゃんのリボン/1992年10月~1993年12月
原作:水沢めぐみ(りぼん)
放送局:TBS
アニメーション制作:東映動画
シリーズディレクター:辻初樹(『赤ずきんチャチャ』監督など)
出演声優:大谷育江/大輝ゆう/子安武人/伊倉一寿 など
人気少女漫画のアニメ化、真っ赤なリボンが特徴の『姫ちゃんのリボン』です。
他人に変身できる「魔法のリボン」を手に入れた姫子が活躍するストーリーです。
この頃、少女漫画原作のアニメが勢い合ったように感じます。
魔法と少女漫画の相性の良さが出ている作品です。
変身を軸に物語が回っていき、姫子の頑張りが活きています。
OPとEDをSMAPが歌っているのも話題になりました。「笑顔のゲンキ」は名曲ですね。
美女と野獣/1992年9月23日公開
原作:J・L・ド・ボーモン夫人『美女と野獣』
放送局:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ
アニメーション制作: ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
シリーズディレクター: ゲーリー・トゥルースデイル/カーク・ワイズ
出演声優:伊東恵里/山寺宏一/江原正士/熊倉一雄 など
ディズニー映画の名作『美女と野獣』が日本公開されたのもこの年でした(アメリカでは1991年公開)実写映画も2017年に制作されましたね。
醜い野獣に姿を変えられた王子と美女のベルの出会いから始まるラブストーリーです。
ディズニー映画はどの作品も安定して面白いですね。
古典的ですが素敵な話が繰り広げられます。
城のホールで二人が踊るシーンは屈指の名場面。流れる「Beauty And The Beast」はディズニー主題歌の中でも特に人気の曲です。
ポット夫人(ティーポット)ルミエール(蝋燭)などのキャラがまたいい味出しています。
まだ観たことない人は一度観てみてくださいね。
ツヨシしっかりしなさい/1992年10月~1994年12月
原作:永松潔(モーニング)
放送局:フジテレビ
アニメーション制作:スタジオコメット
監督:三沢伸(『ぎんぎつね』監督・OPED絵コンテ・演出など)
出演声優:小野坂昌也/坂口哲夫/片岡富枝/高山みなみ など
映画化までされた『ツヨシしっかりしなさい』です。『ちびまる子ちゃん1期』の後釜として放送されました。
美人姉妹に振り回され、主人公のツヨシが孤軍奮闘するコメディです。
設定が面白く、ツヨシの完璧超人ぶりも楽しい作品です。
ただこの作品って劇場版以外、ビデオにもDVDにもなっていないんですよね。
当時は高視聴率で人気になりましたが、その後まったく放送もなく話題にならず消えていった不思議なアニメになりました。
これを知っているか知らないかで、その人の世代が分かってしまう恐怖のアニメと思っています(笑)
2017年に存在が疑われ、集団幻覚説まで出たのは笑ってしまいました(笑)でも自分も実はあんまり記憶なかったり・・・
南国少年パプワくん/1992年10月~1993年10月
原作:柴田亜美(少年ガンガン)
放送局:テレビ朝日
アニメーション制作:日本アニメーション
監督:高木淳(『さくらももこ劇場 コジコジ』監督・絵コンテ・演出など)
出演声優:田中真弓/増岡弘/緑川光/玄田哲章 など
柴田亜美先生の代表作『南国少年パプワくん』です。
パプワ島にたどりついたシンタローが、住民であるパプワや謎の生き物たちと繰り広げるギャグコメディ。
ナンセンスな笑いは一級品です。何とも言えない雰囲気に思わず笑いが出てしまいます。
声優・曲ともに原作に合っていて、アニメ化に恵まれた印象です。
声優は超豪華な面々です。田中真弓さんは「ルフィ」「クリリン」がよく聞きますがパプワ役も当たり役だったと思っています。
幽☆遊☆白書/1992年10月~1995年1月
原作:冨樫義博(少年ジャンプ)
放送局:フジテレビ
アニメーション制作:スタジオぴえろ
監督:阿部紀之(『GTO』監督など)
出演声優:佐々木望/千葉繁/緒方恵美/檜山修之 など
冨樫先生の出世作にして大ヒットアニメ『幽☆遊☆白書』です。
主人公の浦飯幽助が車に轢かれて死んでしまうのですが霊界探偵として蘇ったところから壮大なストーリーが始まります。
王道のバトルものです。
暗黒武術会ではチーム戦のトーナメントが行われ、熱い戦いが続きました。今観ても全く色褪せないですね。
個人的には四人組の完成系は幽遊白書の、幽助、桑原、蔵馬、飛影の四人だと思っています。
中2病の元祖と言われていたりします。
特に蔵馬・飛影がその最先端で戦い方も台詞回しも格好良すぎます。手に包帯を巻いて力を封印する元ネタはこの飛影さんですね(笑)
邪王炎殺黒龍波は数あるアニメの必殺技の中でも上位の格好良さを誇ります(中2レベルも笑)
今観ても古臭さを感じず楽しめますので、漫画アニメ両方ともオススメです!
<まとめ>平成4年(1992年)のアニメを振り返る
平成4年開始のアニメたちでした。
この年は大豊作ですね。人気アニメばかりでした。
今は夫婦である冨樫先生の『幽遊白書』と竹内先生の『セーラームーン』がアニメ開始した年と思うと不思議な縁だなぁって感じます。
次は平成5年(1993年)を特集する予定です。どんなアニメが放送されていたのでしょうか。