©2019 MARVEL
監督 | アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ |
製作国 | アメリカ合衆国 |
日本公開日 | 2019年4月26日 |
個人的評価 |
アクション MARVEL MCU アベンジャーズ 完結作品
『アベンジャーズ/エンドゲーム』あらすじ
『アベンジャーズ インフィニティウォー』でのサノスとの死闘が終わり、人類は敗北してしまった。
そして、その後・・・
トニー(アイアンマン)はネビュラと共に宇宙空間をさまよっていた。
食料と、そして燃料がほとんど底をつき、あとは死を待つだけという状況。
しかし、そんな彼の前にまばゆい光が現れます。
そして、生き残ったヒーローたちは集結し、サノスの下を目指していくが・・・
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ネタバレ無しレビュー
ありがとう、アベンジャーズ!
今作は長く続いた『アベンジャーズ』シリーズの完結編です。
1作目の『アイアンマン』が2008年公開、11年もの歳月は長かったような、短かったような・・・
上映時間は181分(!)に及ぶ大作です。
トイレは気を付けよう!自分は飲み物を絶ったぜ(笑)
肝心の本編ですが・・・上映終了後はしばらく放心状態に・・・
前作『インフィニティ・ウォー』でも放心しましたが、今回は意味合いが違います。
前作の時は驚きと悲しみ、今作は感動と脱力。
「ずっと楽しく読んでた漫画が終わってしまった」感じと言えば分かりやすいかもしれません。
いつの間にか自分もアベンジャーズの一員になっていたような感覚だったので、終わっちゃったことで脱力感はんぱなかったです(笑)
本編内容は何を語ってもネタバレになりそうだから、ネタバレ無しレビューじゃあんまり話せないんですよね、すみません。
語れるところで言えば、映像技術はまさに圧巻の一言!
クライマックスの戦闘シーンは、もう鳥肌立ちっぱなしで大興奮!!
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難点を上げると、ストーリー展開は複雑で把握しずらいところもありました。
悪く言うと粗いように感じる部分も・・・
後、過去作品を知らないと駄目なタイプの映画です。
最低でも「アベンジャーズ1・2・3」は観ないと何が何だかわかりませんので注意。
できれば全作品観るのがオススメですが、過去作品に優先度をつけた記事を作っているので参考にしてください。
アベンジャーズシリーズを観たことある人には無条件でオススメの映画です!
特に劇場で観れば大迫力で感動も段違いですよ。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ネタバレ有りレビュー
※ネタバレ強めなので未見の人は映画観てね!
メインキャラクター紹介
※キャラ名/俳優(吹き替え声優)
アイアンマン/ロバート・ダウニー・Jr(CV:藤原啓治)
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名前は「トニー・スターク」。我らが社長!
アベンジャーズとは『アイアンマン』のストーリーだった・・・
そう言ってもいいほどの中心人物でしょう。
家族と仲良く過ごす道もあったのに、他の人を救う道を選んだ真のヒーローでしたね。
最後は自らを犠牲に世界を救う・・・ひねくれてるのに正義感が強い社長が好きだったなぁ(正直辛い)
今までありがとう、トニー(アイアンマン)!
キャプテン・アメリカ/クリス・エヴァンス(CV.中村悠一)
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名前は「スティーブ・ロジャース」。みんなのリーダー!
まさかのムジョルニアを装備して、プチ雷神と化したキャップ。
どんな絶望に追い込まれても立ち上がる姿は格好良すぎる。
最後は驚きの選択をしました。
自分の人生を歩んで老人になったキャップをみた時はびっくりしたけど、今まで大変な人生だったもんね。
今までお疲れ様でした、スティーブ(キャプテン・アメリカ)!。
ハルク/マーク・ラファロ(CV.宮内敦士)
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名前は「ブルース・バナー」、チート担当の凄いやつ!
今作はまさかのバナーの人格のままハルクに。
バナーとハルク問題はややこしくなりそうな前振りだったのに、あっさり解決してて笑った(笑)
今回はハルクなのに戦闘面より頭脳面での活躍が光ってましたね。
前の子供みたいなハルクも可愛かったのになぁ・・・
ソー/クリス・ヘムズワース(CV.三宅健太)
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アスガルドの王であり、雷神ソーさん!
序盤のサノスの首をはねたあたりまでは格好良かったんですけど・・・
まさかの肥満体と化し、ギャグキャラになるとは予想外(笑)
でも母親との再会はウルっときたよ。
ラストはまさかのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーに!
これは今後の展開が楽しみですね。
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名前は「ナターシャ・ロマノフ」、美しき女スパイ!
今作でまさかのソウルストーンの犠牲になってしまいました・・・
でもサノスの指パッチンの件から、明らかに情緒不安定でした。
他の人が死んで自分が生き残るという事に一番抵抗があったんですね。
あの華麗なアクションもっと見たかったです、安らかにナターシャ(ブラック・ウィドウ)
アントマン/ポール・ラッド(CV.木内秀信)
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名前は「スコット・ラング」。みんな大好きアントマン!
今作は間違いなくアントマンがMVPですよね。
量子世界から過去に戻れることを発見する、ストーンを取る場面、戦闘シーン、どこでも大活躍。
暗くなりがちなストーリーを明るくしてくれるところも良い役割でした。
でも、そうなると量子世界から脱出するボタンを押したネズミが、実は一番のMVPだったのか・・・
サノス/ジョシュ・ブローリン(CV.銀河万丈)
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今作のヴィラン。サノスさん強すぎ!
前作の指パッチン以降、隠居して農園で暮らしてたのは意外すぎてビックリ。
酷いやつなんだけど、彼なりの信念があるところは格好良く映ってしまう・・・
戦闘シーンでは強さを遺憾なく発揮、6つのストーン無しでもメッチャ強いやん。
最後の消え方もちょっと切なくてずるい・・・好きなヴィランになりましたね。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』良かった点
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アベンジャーズ、アッセンブル!
原作のキャプテン・アメリカの決め台詞「アベンジャーズ、アッセンブル(集結)!」ついに炸裂しました。
このセリフを言うタイミングがもう最高!
サノスの軍勢を目の当たりにして絶望しながらも立ち向かおうとしたとき、復活した仲間が増援に!
そして、叫ぶのでなく絞り出したような声で言うのがまたいいんです。
これが燃えるし、泣ける!
その後の大軍勢同士の戦闘シーンはもう鳥肌立ちっぱなしで興奮でおかしくなりそうでしたよ。
このクライマックスバトルこそが、この『アベンジャーズ』シリーズの集大成でしょう。
まさしく一番の見せ場でした!
1400万605分の1の未来
ドクター・ストレンジが数ある未来の中から唯一見つけたサノスに勝利する未来。
これが今作の軸になるんですけど、凄くドラマチック。
1.ドクター・ストレンジがタイム·ストーンをサノスに渡す
2.サノスが指パッチンで全宇宙の半分の生命を消す
3.5年後、ネズミがたまたまボタンを押してアントマンが復活
4.アントマンが量子世界から過去に戻る方法を発見
5.過去に戻って6つの石を手に入れる
6.ハルクが石の力でサノスに葬られた人々を復活させる
7.トニー(アイアンマン)が命を代償に石の力でサノスの軍勢を倒す
※細かくもっと色んな要素があります
よくよく考えるとドクター・ストレンジはかなりの賭けに出たんですね。
ネズミが偶然ボタン押すとか、そりゃ1400万605分の1だわ・・・
これの残酷なところはトニーの死も盛り込まれているところ。
だからドクター・ストレンジはトニーに途中で未来を聞かれても隠してたんですね・・・
最後のトニーが命を代償にして6つの石の力を使うかドクター・ストレンジを見た時、人差し指をあげたシーン。
これはドクター・ストレンジが「1400万605分の1のサノスに勝てる未来だよ」と教えたって事です、そしてトニーは覚悟を決めて石の力を使うんです。
泣けるシーンだけど、ヒーロー同士の覚悟が観れて格好良いシーンでもありますね。
トニーとドクター・ストレンジの最初は相性悪い関係だったのに、徐々に信頼し合っていく関係になっていくのが好きでした。
まさかの懐かしいキャラの再登場
タイムリープするという物語の展開上、懐かしいキャラたちがいっぱい出てきました。
シリーズファンとして嬉しかった。
・ハワード・スターク・・・トニーの父
・エンシェント・ワン・・・ドクター・ストレンジの師
・ジェーン・フォスター・・・ソーの元恋人
などなど
しかも、懐かしの面々とちゃんと話すシーンもあるのが嬉しかった。
スターク親子の会話は感動です。
ちなみに真田広之もちょっとだけ出演してましたね。
普通に格好良いキャラだったから、すぐに退場したのは勿体なかったなぁ・・・
『アベンジャーズ/エンドゲーム』悪かった点
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ストーリー展開の複雑さ
今作はタイムリープが絡んだことで、かなり複雑になっちゃってるんですよね。
例えば、過去が変わってるんだけど現実世界に何の影響もないのか?
パラレルワールドになるのか、正史として進んでいくのか・・・
ハルクとエンシェント・ワンが説明してたけど、イマイチ結論が出てないように思えます。
例えばネビュラは過去のネビュラを殺すんですけど、自分に影響ないのはおかしいような?
サノスの軍団も今回倒すと『インフィニティ・ウォー』は無かったことになるの?、とかね。
サノスに消滅させられるも復活した人たちはその時の姿のまま、消滅しなかった人とは5年のブランクがあるってのもややこしいなぁ。
これも特に説明無いから気になっちゃって(監督のインタビューで理解できました)
今後の作品で面倒そうな設定になりそう・・・
ヒーロー多すぎ問題
良かった点のクライマックスバトルとちょっと矛盾しちゃうんだけど、ヒーローが多すぎて上手く生かせていないのも感じました。
特に消滅組は本当の最後に復活するので、見せ場が少な目なんですよ。
せめてクライマックスバトルでもうちょっと活躍させてほしかったなぁ・・・
ガーディアン・オブ・ギャラクシー組のスターロード・ドラックス・グルートとか特に影薄かった、ウィンター・ソルジャーもいたかなレベル。
個人的にタイムリープのパートを削って、ヒーロー復活を早めて活躍シーンを増やしても良かったんじゃないかなと思いました。
『アベンジャーズ』今後のシリーズ展開は?
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アベンジャーズとしての映画は今回が完結作。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドゥが退場したので、間違いなく区切りになるでしょう。
しかし、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)はまだ続きます。
MCUとは世界観が同じMARVELヒーローシリーズのことです。
既に制作が決まっているのは以下の通り。
・『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』2019年6月28日公開
・『ブラックパンサー2』
・『ドクター・ストレンジ2』
・『ブラック・ウィドウの単独映画』
・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』
一人のヒーローにつき3作目までやるのが通例なので、これからもたくさん見ることができそうです。
ただ『アベンジャーズ』のようなヒーロー集結ものはどうなるか?
原作のアメコミ『アベンジャーズ』も頻繁にヒーローが変わってるのであるかもしれませんが・・・
今回で『アベンジャーズ』完結とも謳ってるしなぁ。
個人的には『アベンジャーズ』という名前を使わずに別のチーム名でやるような気がします。
その時は誰がリーダーなんだか・・・ブラック・パンサーぐらいしかいないような(笑)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』まとめ
グッズ、買っちゃいました!(by.hasuke(@hasuke_shinen)
細かい部分に粗さは感じましたが、それを吹き飛ばすぐらいの感動を味わうことができた映画でした。
11年間、22作品が積み上げてきた集大成はそうそう味わえるものじゃありませんよ。
映画という枠を超えた極上のエンターテイメントとも言えるぐらいのシリーズを楽しむことができて、本当に幸せだったっていうが率直な感想です。
ただ、あまりに付き合いが長すぎて自分もアベンジャーズに参加してるような錯覚を覚えていたので(笑)、脱力感もあったりするけどね。
でもMCUはまだ終わりません!
寂しさはありますが、新しいヒーロー達の活躍をこれからも楽しんでいきたいと思います。
次は6月公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を期待しましょう!