監督 | アンナ・ボーデン ライアン・フレック |
製作国 | アメリカ合衆国 |
公開日 | 2019年3月15日(日本) |
個人的評価 |
アクション MARVEL アベンジャーズ ヒーロー誕生
『キャプテン・マーベル』あらすじ
記憶を失ったヒーロー、キャプテン・マーベル。
彼女の過去に隠された “秘密”が、恐るべき戦いの引き金となってしまう。
自在に姿を変える正体不明の敵に狙われ、孤独や不安に打ちのめされても、
彼女は不屈の精神で何度も立ち上がる。
果たして彼女は記憶を取り戻し、この戦いを終わらせることができるのか?
そして、最後につかむ“衝撃の真実”とは…?
『キャプテン・マーベル』ネタバレ無しレビュー
また凄いヒーローの誕生を観てしまった!
今作はキャプテン・マーベルの1作目なので、過去作とか知らなくても気軽に楽しめますよ。
ヒーローの誕生を1から観ると、愛着が湧きますよね。
ストーリーは序盤~中盤にかけては、正直ちょっと退屈でした・・・
ありがちなヒーローもので、「あっ・・・今回は失敗したかな?」なんて思っていたら、中盤から一気に化けます。
そこからラストまではまさに怒涛の展開。
やっぱりMARVELは期待を裏切らないですね。
ちなみに吹き替えは「水樹奈々」「森川智之」「日笠陽子」「安元洋貴」「日野聡」「関俊彦」と豪華な本職声優の面々で演技も良かったです。
「竹中直人」さんはいつも通り微妙でしたけど・・・
今作の見どころは、やっぱりキャプテンマーベルの格好良さ!
ぶれない姿勢を持ち、幾多もの苦難を吹き飛ばす姿はまさにヒーロー。
演じたブリー・ラーソンさんは、まさにキャプテンマーベルにピッタリな女優さん!
力強い演技力でキャプテンマーベルを確立させました。
2015年公開の映画『ルーム』で、アカデミー賞主演女優賞を取ってたんですね。
道理で貫禄あったわけだ。
そして、若返ったフューリー!
いつもの渋いS.H.I.E.L.D.長官が、今回はコミカルな相棒ポジションに。
いやぁハリウッド凄いなぁ・・・パルプフィクションのサミュエルを思い出したよ。
この二人のバディは、お互いを理解してサポートし合っている大人な感じが最高でした。
映像技術はさすがの一言。
宇宙でのアクションシーンが多かったのですが、満足のいく出来でした。
ちょっと捻られたストーリーも良かったです。
その意外な展開はぜひ作品をご覧になって確かめてください。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の為だけでなく、一つの作品としても楽しめますよ!
『キャプテン・マーベル』ネタバレ有りレビュー
登場キャラクター紹介
※CVは日本語吹き替え版
キャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)(CV.水樹奈々)
本作の主人公。
いやぁ強い!とにかく強い!
最初から最後まで一貫して強い意志を持っていました。
どれだけの挫折を重ねても諦めない心。
それがあったからこそ最後あの力を手に入れる事が出来たんでしょう
個人的にやんちゃなアメリカ女子なファッションセンスが凄く好きでした。
ニック・フューリー(CV.竹中直人)
昔の話なので長官ではなく、まだ若い捜査官のフューリー。
サミュエル・L・ジャクソンは一番好きな俳優なので、若い姿が見られて感動。
いつもよりコミカルでお茶目な感じが素敵でした。
まさか左目がグース(猫)に引っ掻かれただけの傷だったとは(笑)
ヨン・ロッグ(CV.森川智之)
冷静な司令官・・・と見せかけて極悪非道な司令官。
ジュード・ロウは相変わらず、すかしたイケメン役だなぁと思ってたら、まさかの悪役。
あの姑息な感じがばっちりハマっていて良かった。
最後のキャロルにビビって素手の勝負を挑むところは最高!
劇場で皆笑ってました(もちろん自分も笑)
タロス(CV.関俊彦)
スクラル人の将軍。家族想いな人。
タロスって名前から声優を関俊彦さんにしたでしょ?スタッフ(笑)
※ご存じでしょうがモモタロスという役を演じています
待望のスクラル人!でも敵かぁなんて思ってましたが・・・
変装で相手の記憶もちょびっとコピーできるの凄いよね
死体安置所で仲間の死体を見るシーンは泣けるけど不謹慎ギャグあって笑ってしまった。
グース
可愛い猫ちゃん
↓
え~怖すぎる・・・
↓
でも可愛い・・・
↓
あぁ、グロ可愛いなぁ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも出てね。
スクラル人登場、敵?味方?
ついにスクラル人登場しましたね!
変身能力を持ち、記憶、能力(スーパースクラルだけ?)もコピーできる異世界人です。
え?知らなかった?
そうですよね、知名度は低いMARVELキャラなんです。
たまたま自分はゲーム『MARVEL VS. CAPCOM 3』に出ているので知っていて、凄く好きだったんですよ。
あの傲慢だけど憎めない性格、ファンタスティック・フォー全員の能力をコピーしたチート具合が好きだったなぁ。
そして今回登場したのはいいですが、敵役で原住民的扱いという事でガッカリ・・・
と思いきや、まさかの被害者で仲間になるという胸熱展開でした。
ただ敵が仲間になると弱くなる法則が炸裂して、あまり活躍できなかったのは残念。
でも、このストーリーで良かったと思います。
一見悪く見えるものが実は被害者だった・・・目に見えるものが全てではないというテーマは今の世の中にも言える事で考えさせられました。
好きだった場面がありまして、人間に化けていたスクラル人が逃げながら電車に乗る際、おばあちゃんが降りてくるので優しく譲ってあげたところ。
その後来たキャロルはおばちゃんが邪魔でも避けずにぶつかっていたのが対照的でした。
こういう細かい描写でキャラの個性付けできるのは素晴らしいですよ。
何度でも立ち上がる、折れない意志
主人公のキャロルは超人的な力が無いころから、諦めずに何度でも立ち向かう強い心を持っていました。
周りに「お前は駄目だ」「女は無理なんだよ」等、酷いことを言われても意志は折れなかったのです。
最終的には夢だったパイロットになれていたことから、その意志を貫き通したことが分かります。
超人的な力を得てからも何度となく絶望しそうな状況にありましたが、全て自分の力で乗り越えてきました。
超人的な能力があるから強いだけでなく、断固たる意志があるから強いんですよね。
強い意志のもとに力が覚醒したシーンは、本当の意味で一人のヒーローが誕生した瞬間でした。鳥肌立つぐらい感動しましたよ。
キャプテン・マーベル強すぎ問題
覚醒してからのキャプテン・マーベルさんは強い・・・なんてもんじゃない最強でした(笑)
破壊力抜群のエネルギー波、宇宙まで容易に移動できる機動性、敵の攻撃を跳ね飛ばす身体能力・・・
マジで最強だよ・・・
下手したらサノスより強いんちゃうか・・・?
おそらく登場するであろう『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、強すぎて浮きそうで心配。
他のヒーローとの力の差を上手く生かすのは、脚本相当頑張らないと駄目ですね。
『キャプテン・マーベル』イマイチだった点
序盤から中盤は割と退屈
序盤のクリー人としてスクラルと戦うあたりは、仲間は不愛想、司令官もうざい(笑)で微妙・・・地球とも関係ないし、興味を持ちにくいです。
地球に来てからもスクラル人との戦いも地味です。
過去を探るにしても、早くに予想できる事を長々やっている感じでした。
タロスが接触してきて、クリー人の方が悪じゃないか?となってきたところから一気に面白くなってきますが。
とどめを刺さない
ヨン・ロッグにしてもロナンにしても、がっつり殺しに来てるのに見逃すのは何だかなぁ・・・
MARVELはヴィラン(悪役)を見逃すパターンが多いけど、何かしっくりこないんです。
絶対また地球に攻めてくるでしょ?
ロナン倒しちゃうと作品が矛盾しちゃうけどさ(笑)
マスクかっこ悪くない?
完全装備のマスク格好悪くないですか?
いや昔の原作なんで流行の違いがあるのは分かるんですけどね・・・
ブロンド姿の颯爽としているのが格好良すぎて、マスク装着するとガッカリ感が半端ないんですよ(笑)
宇宙バージョンかと思いきや口の部分空いてるし、できるだけ外してほしいなぁ。
『キャプテン・マーベル』次回作は?
『アベンジャーズ/エンドゲーム』に出る事は確定しています。
なのでキャプテン・マーベルを観ることはできますね。
そこでどんな展開になるかはまだ分からないのですが、おそらく死ぬことは無いと思います(まだ出てきたばっかりだし)
という事でその後の『キャプテン・マーベル2』があるかどうかですが・・・
『キャプテン・マーベル』は全世界での興行収入が10億ドル(約1100億円)を突破しています。
日本ではそこまで伸びていないようですが・・・
何でいつも自分が好きな洋画は伸びないんだよ(泣)
それはともかく、世界規模でかなりヒットしているので続編は固いでしょう!
今作は公開前から女性ヒーローであること、主演女優がフェミニズム活動をしていたことに反発して大規模な荒らし行為(レビューサイトで低評価投票)があったらしいですが、そんな事は関係なくヒットしてるので続編には影響なし。
こんな幼稚なしょーもない行為する人たちは本当に軽蔑します。
観てから批判するならともかく、女性ヒーローだから批判ってアホちゃうかな?
こういう団体は映画には(できれば他のジャンルにも)関わらないでほしいですね。
続編はまだ公式発表は何もありませんので、何とも言えませんが製作期間は相当かかると思うので、公開されるにしても2年後以降にはなると思います。
続編ではスクラル人と協力して戦うストーリーを期待したいですね。フューリーはなぁ・・・
『キャプテン・マーベル』まとめ
多少不満点はありましたが、観て損はなしでしょう!
「何度でも立ち上がる」
そんなテーマに自分も負けずに頑張ろうと勇気をもらえた映画でした。
続編も公開されたら、映画館に観に行くこと間違いなしです。
まずはキャプテン・マーベルが登場する『アベンジャーズ/エンドゲーム』に期待しますよ~!