
どうも、hasuke(@hasuke_shinen)です。
今回の記事はタイトル通りの内容なので『けものフレンズ2』ファンの方は不快になると思うのでブラウザバックをオススメします。
さて、『けものフレンズ2』最終回が放送されました。
けものフレンズ2最終回観ました
何というか1期が好きな人は観ない方が良かったですね・・・
心が痛い😢色々伏線残してるけど続編やるつもりかなぁ
もう止めといた方が・・・ここまで1期と2期でこじれたアニメも珍しいね😔
— hasuke@中二病ブロガー (@hasuke_shinen) 2019年4月2日
皆さんはどう感じましたか?
インターネット上で感想を拝見する限り賛否両論ではなく、圧倒的に否の意見が多いと思いました。
Amazon、ニコニコ動画における『けものフレンズ2』の評価もかなり悪いです。
DVD等の売り上げが出ていない現状で結論付けるのも早計かもしれませんが、現状を見る限り失敗したと言わざるを得ないのでしょう。
自分も正直『けものフレンズ2』は失敗だったと思っています。
今回は自分なりに『けものフレンズ2』がなぜ失敗したのかについて、考察していきたいと思います。
ただ細かくやっていくと長くなりそうですし、1期監督との比較をしても不毛になるだけだと思うので、大きな原因を3つ挙げて考察していきますね。
①テーマが違うのに1期のキャラを出して、1期のストーリーをなぞった
②多くの伏線を放り投げた
③制作陣がSNSで場外戦を起こした
それでは、順番に考察していこうと思います。
テーマが違うのに1期のキャラを出して、1期のストーリーをなぞった

(引用:Amazon)
『けものフレンズ2』は1話から最終話まで鑑賞しましたが、1期とはテーマ性が違うと感じました。
1期では優しさ・思いやりを軸にパークの謎やセルリアンの脅威から協力して立ち向かうストーリーでした。
一方、2期では関係性の難しさが強調され、優しさというよりいがみ合いが多く、セルリアンも弱体化していたので協力という部分は少ないストーリーでしたよね。
1期OPの歌詞「けものはいても、のけものはいない」は1期のテーマを表していますが、2期は相反した「のけものはいる」で表現されるような厳しさです。
具体例を挙げますと
・命がけで主人公を守ったイエイヌは仲間には誘われず、(本人の希望ではあるが)誰も帰ってこない家で一人で過ごしていく
・ビースト(アムール・トラ)は敵を倒す駒として利用され、誰にも助けられず瓦礫の下に沈む
・1期主人公のかばんは親友から忘れられて、その親友は別の仲間と旅に出る
改めて書いてみると、とんでもなくキツイ展開ですよね。
『けものフレンズ2』に好意的な方は、これを現実世界の人間と動物の関係性を描いたといいますが・・・
とにかく1期と2期のテーマ・方向性は違うわけです。
ここからが本題ですが、それならばなぜ1期のキャラクターを出して、1期のストーリーをなぞる展開にしたのか。
『けものフレンズ2』で登場した新キャラクター達を、メインで話を進めたら良かったのではないでしょうか?
『けものフレンズ』の世界において、1期のラストで他の島があることが判明しています。
ならば別の島でキュルルとカラカルの二人旅の物語を、展開していけば良かったんじゃないでしょうか。
ストーリーにしても、各所でフレンズと出会い、事件を解決、クライマックスにその時のフレンズたちが助けに来るというのも1期のストーリーを踏襲しています。
関係性の厳しさが描きたいのならば、もっと違ったストーリー展開の方がいいと思うんですが・・・
1期で友情を育んだサーバルとかばんの関係を崩してまで、二人を『けものフレンズ2』に出した意味があったのか?
OPでは大きく登場するも、大した出番のなかったアラフェネやPPPなどの1期キャラクターたちも同様です。
邪推してしまうと『けものフレンズ2』の人気を上げたいが為に、1期の人気キャラを利用したようにも感じます。
そして、先述した通り、テーマ性が違うのに1期キャラクター・ストーリーを2期に流用した。
その事で1期の世界観を想像していた視聴者は違いに苦しんだのでは?(実際、自分は苦しみました)
そして、その他の要因も重なって、大きな批判を生むことになったのではないでしょうか?
極端な例えですが『ドラえもん』のキャラクターを使って、『笑ゥせぇるすまん』の作風でやるようなもんです。
スタッフが同じならまだしも、変わっているからより強く違和感も出ますよね。
自分としては嫌味で言っているのではなく、別の場所でキュルルとカラカルをメインに据えて、思う存分表現したい事をやった方が良かったと思います。
②伏線を放り投げすぎ
皆さん、ご存知のとおり『けものフレンズ2』では数々の伏線が回収されませんでした。
いわゆるぶん投げ状態です。
これについて、TV東京の細谷プロデューサーは「回収できなかったんじゃない」とツイートしています。
あえて謎を残して続編で回収する、もしくは視聴者の想像に任せるということでしょうか。
いやいやいや・・・これは絶対にあかんやろ!
アニメ作品として決められた話数でちゃんとまとめられないのは、作品として未完成であるということです(原作があって全てをまとめきれないものは除く)
それを制作陣が「回収できなかったんじゃない」って言うのは、自分で駄作として認めてるってことですよ?
もちろん大半の謎を解決させた上で、謎を一部だけ残すのは良いでしょう。
でも『けものフレンズ2』は先ほども述べた通り、ぶん投げ状態です。
そもそも、全編通して結局何だったんだ?感すらある『けものフレンズ2』です。
伏線の使い方が下手すぎる、というかあまり理解できていないのかなとまで思ってしまいました。
自分の中でこれぐらいは回収してほしかった伏線(謎)を挙げてみます。
①サーバルはじめ記憶が消えているフレンズたちとかばんに何が起こったのか?
→最後サーバルが記憶の片鱗は見せるが、何もわからず。
②誰もがラスボスだと思っていた、船型の巨大セルリアン
→出てこないまま終わる
③フウチョウたちはどういう立ち位置?
→説明なし
④ビーストとは何だったのか?
→分からないまま瓦礫の下敷きに
ちょっと無理やり解釈してみましょうか・・・
①・・・フレンズは全員セルリアンに食べられて記憶が無くなり、再度フレンズ化。もしくは別個体説
→覚えていたり、いなかったりするので正確性に欠けます。別個体ならなおさらです。
そもそも過去描写がほとんど無いので、答えを出すのは無理でしょう。
②・・・キュルルの全員集合絵に触れて無数のセルリアンに変化した説。
→これも描写無しなので真偽は分かりません。
もしそれが正解ならば、描写を入れない意味が分からない・・・脚本がヤバいです。
③・・・ただの意地悪フレンズorキュルルの妄想説
→そもそも伏線ですらない意地悪なだけのフレンズの可能性・・・
じゃあ海の中で平気なのは何なんだという・・・
④・・・上手くフレンズ化できなかった存在説(作中で一部説明アリ)
→なぜキュルルを襲わないか?サーバルの野生解放で逃げて行った理由は?
おそらく生きていて続編で分かるのかな?ってそればっかりじゃん
でもビーストが生きていて続編で仲間になっても、死にそうになった時にサーバル以外誰一人として気にかけていない時点で茶番ですよね。
そもそも、こういうオリジナルアニメでは最初から話数が分かっているんだから、その枠内で収めないと駄目なんですよ。
これだけ不評では続編すらあるか分からないですし、続編ありきの製作はあまりに馬鹿げています。
後、キュルルの正体と「おうち」に関しても結局明言されませんでしたね。
最後の絵からキュルルの正体はパークに遊びに来た子供?であり、サーバル・カラカルとは昔からの友達とも読み取れますが、それが裏付けられる要素は何もありません。
「おうち」に関しては、皆がいるところが「おうち」なんだという、あんまりにもしょうもないありきたりな結果でした。
一応、回収しているだけマシなんだろうか・・・
③制作陣がSNSで場外戦を起こす

これに関しては、完全に制作陣のやらかしですね。
アニメ放映中に『けものフレンズ2』監督の木村さんと、テレビ東京プロデューサーの細谷さんが、アンチ意見に対して言い返したり、煽るようなツイートをして炎上しました。
確かに過激な批判が寄せられたことから、苛立つ気持ちは分かりますよ。
でもそこは無視しましょうよ・・・
中高生ならともかく、40歳を超える大人ですからね・・・
できないのであれば、せめてアニメ放送中は総監督の吉崎先生みたいに何もツイートしない方がいいと思います。
この炎上で余計アンチも増えただろうし、視聴者の作品に対する印象も悪くなったことは間違いありません。
でもこういう問題って、このSNS社会でこれから重要になってきそうですね。
だれでも発信できるからこそ「公と私」を上手く使い分けないといけません。
今回の様に作品外で制作陣が、作品の評判を落とすような事をしては駄目ですよ・・・
<追記>
またもや木村監督がTwitterで炎上しました。
何でも1期監督のたつきさんのツイートを批判したとか・・・
放送終わってからも作品の価値を下げ続けるとは、もう何も言えないですね。
『けもフレ2』木村監督、なにをやってるんだ・・・
もう場外戦は止めときなって😔クリエイターは作品で勝負しないと! https://t.co/tGeNdSpMVV
— hasuke@中二病ブロガー (@hasuke_shinen) 2019年4月8日
<追記>
4/15 テレ東が異例の謝罪文を出しました
【お詫び】SNS等での発言について
「けものフレンズ2」の放送に関しまして、弊社社員によるSNSでの発言の中に、視聴者の方々を不快にする、不適切なものが含まれていました。
作品に対する評価につきましては、視聴者の方々に委ねられており、制作者は、その結果を真摯に受け止めなければなりません。それが、制作者として重要な資質であると考えております。
本件に関しまして、深くお詫び致します。
「テレビ東京けものフレンズ2特設サイト」より引用
あまりに酷すぎる・・・
こんなアニメ聞いたことないよ。
多分、細谷Pの事でしょうか。もう年齢も40代らしいのに何してるんだ、ほんと・・・
追記多いから、スタッフの件だけで別記事作ろうかな?笑
<まとめ>なぜ、けものフレンズ2は失敗したのか
今回挙げた以外にも駄目な部分はまだまだあるんですが、大きく考えるならこの3要素かなと思います。
後、よく1期を潰すために悪意を持って作ったという意見もありますが、それは考察には入れませんでした。
だって、本当にそうであるならば、人としてあまりに最低すぎます。二度とアニメには関わってほしくないですよ。
さすがにそこまでクズでは無くて、ただただ力の無い制作陣が失敗したと思いたいですね。
最後にせっかくなんで良かった部分も挙げたいと思います。
歌は良かったです。
特に最初の方のED曲はなかなか良かったんじゃないでしょうか。
また、キャラクターデザインは好きでした。
色々言われてる吉崎観音先生ですが、キャラクターデザインはやっぱり優れていると思います。
1期はそれに優秀な制作陣が重なって、名作になったんだなぁと改めて思いました。
名作ってやっぱり色々な要素が重なって生まれるものですね。
それにしてもこれだけ1期と2期で評価があべこべになるアニメも珍しいです。
『けものフレンズ3』はスマホとアーケードでゲーム化が決まっていますが、自分はおそらくやらないでしょう。
アニメの続編ないし映画化されても、スタッフが変わらないんだったら観ないかなぁ・・・
ただ1期は好きだっただけに『けものフレンズ』がどのような形で終わるのかは気になるので、観るかもしれませんけどね。
名作アニメの2期での大失敗、もったいないと言うか残念な気持ちでいっぱいです。


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