炎上事件簿

アニメ漫画・炎上事件簿②『さくら荘のペットな彼女』の炎上を紹介・考察!

平成 アニメ 炎上 事件史 さくら荘のペットな彼女 炎上事件 紹介 考察

どうも、アニメ大好きブロガーhasukeです。

平成アニメ、様々な名作や話題作がありましたね~

今回はそんな裏で起きた陰の歴史、炎上事件について振り返る第2弾。

ちなみに前回は『ココロコネクト』でした

平成 アニメ 炎上 事件史① ココロコネクト 炎上事件 考察
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今回は『ココロコネクト』と並んで有名な炎上アニメ『さくら荘のペットな彼女』の炎上事件について紹介・考察します。

『さくら荘のペットな彼女』とは?

『さくら荘のペットな彼女』はライトノベルが原作の2012年制作(J.C.STAFF)のアニメです。

ストーリーは高校生の主人公神田空太が住む悪名高い「さくら荘」に天才画家である女子高生椎名ましろが引っ越してくることから始まる青春ラブコメ。

恋愛要素だけでなく、「友情」「才能」「努力」など思春期の大きな悩みも描かれている隠れた名作です。

観ていると自分も頑張ろうと前向きな気持ちになれた素晴らしい作品でした。

今や売れっ子声優の『松岡禎丞』『茅野愛衣』の初々しいながらも熱のこもった演技も見ものです。

しかし、このアニメも炎上アニメとして名前を残すことになってしまいます。

『さくら荘のペットな彼女』炎上事件

炎上事件の概要

まず、この炎上事件は原作の作品内容とは全く関係ありません。

炎上したのは第6話のとあるシーン。

ヒロインの一人が高熱を出して倒れた際に主人公たちが料理をして『サムゲタン』を出したことです。

何でこれぐらいの事が炎上してしまったのか?

簡単にまとめてみます。

・原作では「シンプルなお粥」だったのに韓国料理「サムゲタン」に改変

・6話担当の脚本家がTwitterで煽るような発言をする

・23話卒業式で原作に合った国歌・国旗を省く

大きくはこの3大要素が原因です。一つ一つもっと詳しく見ていきましょう。

「お粥」から「サムゲタン」に改変問題

まずこのシーンですが原作の小説では「シンプルなお粥」とはっきりと表現されています。

確かに日本の看病の際の料理といえば「お粥」が一番思い浮かぶもの。

しかし、このアニメで出されたのは韓国料理のサムゲタン。

サムゲタン引用:アニメ『さくら荘のペットな彼女』

結構なボリュームの料理ですね・・・(笑)

一応薬膳料理ではあるようですが、風邪にはよくないとの情報もあったりでその辺ははっきりわかりません。

ただ、『改変する必要のないシーンをアニメスタッフが改変して不自然になった』というのは事実です。

本作には関わっていないアニメ関係者がTwitterで「おかゆを映像表現するのは難しい」との擁護意見を出しました。

しかし、6話制作のスタッフは他アニメでお粥を映像描写していたり、アニメでお粥を描いてる作品は普通にたくさんあります。

そもそも、だからといって「何でサムゲタンやねん!」って話ですからね(笑)

そして「韓国」というのも問題がありました。

韓国に対してあまり良い印象を持っていない人が一定数いる事と、テレビや雑誌で韓国推しが行われていた時期で「サムゲタン」もよく宣伝されていたことからステマ疑惑が合わさった形になりました。

なので『不自然な改変』『韓国料理をごり押し?』という二つの要素が大きかったんですね。

炎上理由が【韓国料理を出しただけ】と言われたりする事もありますが、それは間違いなんです。

脚本家のTwitterでの発言

そして、炎上した6話の脚本を担当したのが伊藤美智子さんでした。

その伊藤さんのTwitterにこの改変についての苦情が殺到。

そして伊藤さんもつい反論してしまったようです。

改変理由については明らかにしなかったようですが、こんなツイートをしてしまいます。

「思想は作品に込める。それが信念」

う~ん、韓国の問題が絡んでいるのにこれを言っちゃうと政治的な思想があるかのように取られてもおかしくないよ(真偽は分かりません)

そして他にもこんな挑発するようなツイートも。

「未だに、ステアカ使ってでしか物を言えないバカは、本当に消えればいいと思う」

物凄く腹が立ったのは分かるけど脚本家としての立場がある人がこんなツイートをしてしまうのは…

結果、伊藤さんはアカウントを削除して表舞台には出てこなくなり(活動はされているようです)、炎上の勢いは更に増していくのでした。

卒業式で消えた国歌・国旗問題

そんな風に炎上し続けた『さくら荘のペットな彼女』ですが最終回を次に控えた23話の卒業式の描写がまたもや波紋を呼ぶことになりました。

原作に描写があった国歌斉唱がアニメでは校歌斉唱(描写は無し、式プログラムに記載)に改変されており、さらに卒業式には普通掲揚されているであろう国旗が全く描写されていないということでした。

この描写が先に炎上した『韓国ステマ疑惑』『思想は作品に込める発言』から政治的に取られて更に大炎上しました。

個人的にはこれは偶然(ミス)と思いますが、作画班がおかしいと気づくべき問題だったとは思います。

そして、先に炎上してたんだから、もうちょっと監督含め全体的に注意しとく必要があったんじゃないでしょうか。

原作・アニメへの影響

放送当時『さくら荘のペットな彼女』の話題は炎上関係ばかりで、作品内容はほとんど話題になりませんでした。

ネットではタイトルをもじって「サムゲ荘のキムチな彼女」「サムゲ荘」などと呼ばれることに・・・

これは作者が可哀想すぎる(泣)

DVD・BD売上は1巻が3,649枚、その後も約2,000枚の売上を記録。

これだけ炎上して3000枚越えは立派な数字です、ただ炎上していなければもっと売れてたかと思うと・・・

作者の鴨志田一先生は特に問題については語っていませんし、『ココロコネクト』の庵田先生のようなアニメ批判のような示唆もありませんでした。

でも、その心境は察しられますよね。

ちなみに鴨志田先生は『さくら荘のペットな彼女』の連載終了後、ライトノベル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の連載を開始。

『青春ブタ野郎』シリーズは原作もヒット、2018年にアニメ化し今度はしっかりと制作されてヒット、2019年6月についに映画化。すごく面白い作品なのでオススメですよ!

『さくら荘のペットな彼女』炎上事件、何が駄目だったのか?

今回の炎上事件、何が一番駄目だったのでしょうか?

それはアニメスタッフが意味の無い改変をしたことですよね。

これさえなければ何も起きなかったわけです。

結局何でサムゲタンだったかの発表はされておらず、真相は闇の中に・・・

『さくら荘のペットな彼女』炎上事件の教訓

・原作がある作品だったら、改変はできるだけしない

・アニメスタッフは炎上しても同じ土俵で争わない

<まとめ>『さくら荘のペットな彼女』炎上事件

今回は2012年と古いですが、未だにネット上でよく出てくる『さくら荘のペットな彼女』炎上事件を紹介・考察しました。

この炎上事件の特徴は「原作に無い描写をアニメスタッフが入れて炎上した」という事です。

こういう作品の内容以外で炎上する事は作品に失礼すぎですよ!

忙しい中頑張ってられるでしょうがアニメスタッフにはぜひとも原作を尊重したアニメ作りをお願いしたいです。

炎上とはどの時代でもある事ですが、令和はアニメがらみの炎上が少なければいいですね。

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